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大谷翔平、左肩亜脱臼から2日で“強行出場” WS第3戦に「1番・DH」 奇跡の復活アーチなるか

スポーツ報知 / 2024年10月29日 5時2分

◆米大リーグ ワールドシリーズ第3戦 ヤンキース―ドジャース(28日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が28日(日本時間29日)、ワールドシリーズ(WS)第3戦、敵地・ヤンキース戦の先発メンバーに「1番・DH」で名を連ねた。26日(同27日)の第2戦で左肩を亜脱臼。離脱の危機だったが“強行出場”に踏み切った。

 チームは第2戦の試合後にニューヨークに移動したが、大谷は精密検査などを経て、別便で前日27日(同28日)に到着。同日のチーム練習終了間際に球場に到着し、素振り、ティー打撃などで状態を確認したとみられる。ロバーツ監督は大谷の到着前に行われた会見で「翔平は可動域、筋力ともにいい感触を得ている」と説明。練習の様子を見た上で「彼が大丈夫と言うのなら、それを止める理由はないと思う」と第3戦の出場にGOサインを出す考えを示していた。

 第2戦の7回。2死から二盗を仕掛けた際に左手を地面に強くたたきつけ、そのまま引っかかるような形となった。第1戦では8回に右翼フェンス直撃の二塁打を放ち、14年の青木宣親(ロイヤルズ)以来、日本人選手では10年ぶりとなるWSでの安打を記録した。ここまでWSは2試合で8打数1安打だが、渡米7年目で初出場のポストシーズン全体では地区シリーズから13試合で打率2割6分、3本塁打、10打点。大谷が打点を挙げた試合は6戦無敗と存在感を示してきた。WSの舞台で一発が生まれれば、09年の松井秀喜(ヤンキース)以来、日本人2人目の快挙になる。手負いの状態ではあるが、これまで何度も逆境をはね返してきた男に期待せずにはいられない。

 残り最大でも5試合。悲願のWS制覇まであと2勝に迫っており、ロバーツ監督は「私の期待では(大谷が残り試合を)プレーしないと見ていない」という。「ここ(WS)で勝つことをイメージして頑張ってきた」と話す背番号17。無理は禁物だが、世界一への思いは人一倍だ。勝つことを追い求め、ドジャースに移籍してきた今季。最後の力を振り絞り、歓喜の瞬間を迎えたい。

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