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「ここぞという時に試合をつくれる投手」宮本和知氏が153キロのツーシームを持つDeNAの助っ人左腕を絶賛

スポーツ報知 / 2024年10月31日 5時10分

力投するケイ(カメラ・岩田 大補)

◆SMBC日本シリーズ2024第4戦 ソフトバンク0―5DeNA(30日・みずほペイペイドーム福岡)

 ケイのピッチングに尽きる試合だったね。MAX155キロのストレートに、左打者の内角に食い込むツーシームが153キロも出る。カットボールもスライダーもいいし、チェンジアップも効果的に決まっていた。

 3回、先頭の牧原大の飛球を自ら捕りにいく気迫や、バックの好守備に大きなジェスチャーで拍手を送るなど心技体、すべてが充実しているように見えた。

 シーズンでは6勝9敗と負け越し、防御率も3点台(3・42)と目を見張るような成績ではなかったけれど、CSのファイナル、巨人との第1戦で6回を1安打無失点に抑えたように、ここぞという時に、試合をつくれる投手なんだと改めて分かったよ。

 そうそうたるメンバーが並ぶソフトバンク打線を相手に、首脳陣にしてみれば5回まで0点なら上出来、1、2点は覚悟していたと思うけど、6回2死二、三塁で山川を迎えた時も代えなかった。三浦監督もケイと心中だという気持ちだったんだろうね。

 7回を無失点と完璧な内容。打線の奮起もケイがもたらしたといっても過言じゃない。4番・オースティンに巨人戦同様、右方向への一発が飛び出し、打ち出したら止まらない宮崎にも1号が出た。乗っている桑原も2点二塁打を含む猛打賞。2勝2敗と星勘定はタイになったけれど、シリーズで一番大切な「流れ」と「勢い」は間違いなくDeNAに来てるね。(スポーツ報知評論家・宮本 和知)

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