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「『斎藤か斎藤以外か』で私は負けるわけにはいかない」斎藤元彦前知事出直し選の兵庫県知事選出馬

スポーツ報知 / 2024年11月1日 6時10分

兵庫県知事選に出馬した斎藤元彦前知事

 斎藤元彦前知事(47)の失職に伴う兵庫県知事選(17日投開票)が31日、告示され、過去最多の7人が届け出た。

 パワハラ疑惑などの告発文書問題への責任などを問われ、県議会の不信任決議を受けて失職した斎藤氏は出直し選。2021年の初当選時は自民党、日本維新の会の推薦を受けた斎藤氏だが、神戸市内での第一声で約400人の声援を受けて「今回は一人でのスタート。うれしい」。県の貯金を約30億円から約130億円に増やした3年間の成果を強調。文書問題の経緯は詳しく説明しなかったが「文書問題で、多くの皆さんにご心配をおかけした。私自身しっかり見つめ直す」と謝罪した。失職4日後の9月30日に始めた街宣活動は「怖かった。勇気のいる一歩」と回顧しつつ「厳しい戦いですが『斎藤か、斎藤以外か』で私は負けるわけにはいかない」と声を強めた。

 斎藤氏が選挙カーで去った直後、同じ場所に政治団体「NHKから国民を守る会」党首の立花孝志氏(57)が登場。「当選を目的としない選挙。私に投票しないで」と斎藤氏への投票を呼び掛けた。

 一方、県政の刷新を目指す元尼崎市長の稲村和美氏(52)は「大切な兵庫県が、混乱と停滞の中にある。このままにしておけない」と現在の状況を危惧。自主投票を決めた最大会派自民党の一部、立憲民主党系会派の県議らが支援に回る。日本維新の会を離党した前参院議員の清水貴之氏(50)は「今の兵庫県の状態が対立、混乱。嫌でしょうがない。まずはこれを全力で解消していきます」と宣言。共産党推薦の新人の医師・大沢芳清氏(61)は「自由に話し合える環境をつくり、県政を正常化する」と述べた。

 総務省によると、66年以降、知事への不信任決議が可決されたのは斎藤氏以外で4例。うち2人が出直し選に挑み、再選したのは02年の長野県知事選の田中康夫氏(68)だけだ。

 ◆兵庫県知事選

清水 貴之 50 無 新

稲村 和美 52 無 新

斎藤 元彦 47 無 前

大沢 芳清 61 無 新

福本 繁幸 58 無 新

立花 孝志 57 無 新

木島 洋嗣 49 無 新

【注】届け出順。年齢は投開票日

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