青学大期待のルーキー折田が3区でデビューへ 2年前に11人に抜かれた白石光星は6区でリベンジ…全日本大学駅伝
スポーツ報知 / 2024年11月1日 14時32分
今季の学生3大駅伝第2戦、全日本大学駅伝は11月3日、名古屋市熱田神宮西門前スタート、三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴールの8区間106・8キロで行われる。1日、各チームの1~8区と補欠5人の区間登録が発表され、6年ぶり3度目の優勝を狙う青学大は、3区(11・9キロ)に期待のルーキー折田壮太を登録した。6区(12・8キロ)には、2年ぶりの3大駅伝出走となる白石光星(4年)が登録された。
兵庫・須磨学園高出身の折田は5000メートル日本高校歴代2位(13分28秒78)の自己ベストを持ち、今春、鳴り物入りで青学大に入学。春先は好調だったが、夏前に体調不良に。今季開幕戦の出雲駅伝(10月14日、島根・出雲市=6区間45・1キロ)では登録メンバーから外れたが、その後、本来の力を取り戻し、伊勢路では序盤の重要区間に抜てきされた。世代NO1ルーキーの大学駅伝デビューが注目される。
6区に登録された白石は2年時の全日本大学駅伝2区で区間16位と苦戦し、11人に抜かれた。その後、3大駅伝出場の出番はなかったが、腐ることなく地道な努力を続けた。原晋監督(57)も「チームで一番、練習している」と評価する。2年ぶりの伊勢路でリベンジを期す。
勢いがあるルーキーと意地がある最上級に加え、主力選手も万全。序盤のポイント区間の2区(11・1キロ)に今季絶好調の鶴川正也(4年)が登録された。原晋監督(57)が「駅伝男」と呼び、絶対の信頼を寄せる太田蒼生(4年)と黒田朝日(3年)は補欠登録。当日変更で「勝負区間」に投入されることが見込まれる。
青学大は今年1月の第100回箱根駅伝では総合新記録で2年ぶり7度目の優勝を飾った。年度またぎの大学3大駅伝連勝を狙った今季開幕戦の出雲駅伝(10月14日、島根・出雲市=6区間45・1キロ)では5区まで国学院大、駒大と激しい優勝争いを演じたが、アンカー平林清澄(4年)の力走で5年ぶり2度目の優勝を飾った国学院大とは1分差、2位の駒大とは20秒差の3位に終わった。出雲駅伝で「かっとばせ!大作戦」を発令した原監督は「大ホームランを打ちたかったけど、ポテンヒットだった。辛うじて次にはつながった」と総括した上で、全日本大学駅伝に向けて「出雲駅伝と同じく、国学院大、駒大とアンカーまで勝負がもつれるような展開になるでしょう。全員で勝ちに行きます」と意気込みを明かした。
国学院大、駒大、青学大の「3強」を中心に、出雲駅伝4位の創価大、同6位の早大、同7位の城西大、さらには今年の箱根駅伝13位で出雲駅伝には出場できなかった中大なども序盤に流れに乗れば優勝争いに加わる力を持つ。
全日本大学駅伝は2018年から区間割が大きく変更され、7区が2番目に長い17・6キロ、最終8区が最長の19・7キロとなった。駅伝は「先手必勝」が鉄則だが、主力選手を序盤の区間に投入するか、終盤の長い区間に残すか、各校の戦略も大会の見所となる。
全日本大学駅伝の大会ルールでは、出場各校が10月9日に選手16人を登録。その中から10月31日正午までに1~8区の選手と補欠5人を登録。レース当日の午前6時30分まで区間登録選手と補欠登録選手を3人以内、交代できる。
青学大の区間登録選手と補欠は以下の通り。
▽1区( 9・5キロ)宇田川瞬矢(3年)
▽2区(11・1キロ)鶴川 正也(4年)
▽3区(11・9キロ)折田 壮太(1年)
▽4区(11・8キロ)黒田 然 (1年)
▽5区(12・4キロ)田中 悠登(4年)
▽6区(12・8キロ)白石 光星(4年)
▽7区(17・6キロ)若林 宏樹(4年)
▽8区(19・7キロ)塩出 翔太(3年)
▽補欠 太田 蒼生(4年)
野村 昭夢(4年)
黒田 朝日(3年)
平松 享祐(2年)
安島 莉玖(1年)
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