【侍ジャパン】井上温大が開幕投手!井端監督「自信を持って送り出す」13日「プレミア12」オーストラリア戦
スポーツ報知 / 2024年11月2日 5時0分
侍ジャパンの井端弘和監督(49)が1日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」の初戦となる13日のオーストラリア戦(バンテリンD)に、巨人・井上温大投手(23)を先発させることを明らかにした。過去の主要国際大会で初陣を担ったのは、ダルビッシュ、大谷、山本らメジャーでも活躍する豪華な顔ぶれ。追加招集で初めて代表入りを果たした伸び盛りの5年目左腕が、大会連覇に向けて、開幕投手として井端ジャパンを勢いづける。
侍ジャパンの連覇がかかるプレミア12の開幕投手を、成長著しい23歳左腕に任せる。井端監督が日本の初戦となる13日のオーストラリア戦(バンテリンD)の先発に、井上を抜てきすることを明言した。
「自信を持って送り出すので、緊張もあると思いますが、舞い上がらないようにしてもらえればいいかな。勝つ投球をしてくれれば良いかなと思っているだけ。後半は素晴らしかったので、そのままの勢いで来てくれればいいかなと思います」
口調にも迷いはなかった。右足関節捻挫で辞退した日本ハム・伊藤に代わって緊急招集した若武者に、初戦の先発決定を告げたのは10月29日の合宿初日で「ビックリはしていましたね」と指揮官。巨人・阿部監督にも電話で伝えたという。
かねて「見た目より球が速く、切れのあるタイプ」と評して今季の登板も追いかけてきた井端監督が、大事な開幕戦を託す決断を下した大きな要因が、10月19日のDeNAとのCS最終S第4戦(東京D)での好投だ。DeNAに王手をかけられて負ければ終わりの試合で先発し、6回1死まで完全投球で6回1安打1失点。「崖っぷちからのピッチングを見たら、あそこ(開幕投手)でも大丈夫。どこで投げるにしろ、先発だったら5試合のどこかでとなったら、オープニングですけど早い方がちょっといいのかなと」と、強心臓も買って登用を決めた。
過去、侍ジャパンの3大国際大会の初戦先発は、後にレッドソックスで胴上げ投手になった上原、日米通算203勝のパドレスのダルビッシュ、ドジャースで世界一に輝いた大谷、3年連続沢村賞の山本ら、そうそうたるメンバーが務めてきた。左腕では初めて。今大会をきっかけに大きく飛躍を遂げる可能性も秘めている。
この日は宮崎事前合宿の休養日で、井上は公の場に姿を見せなかったが、大役は望むところだ。バンテリンDは22年9月23日の中日戦でプロ初勝利を挙げるなど通算2試合で2勝0敗、防御率2・25と相性抜群の球場でもある。合宿での調整は順調で、10月31日には初ブルペンで25球を投げた。「後半戦は球威だけではなく、自分が思ったところに制球できていた。まだまだですけど、任されたところでしっかり自分の役割を果たせれば」と、心身ともに準備は整えている。
5日の広島との練習試合(SOKKEN)で先発して3回をメドに投げた後、中7日でバンテリンDの先発マウンドに立つ。初招集の侍ジャパンでも結果を残せば、井端監督が指揮を執る26年WBCの代表入りも見えてくる。日本と、自身の未来のため、いの一番に腕を振る。(阿見 俊輔)
◆井上 温大(いのうえ・はると)2001年5月13日、群馬・前橋市生まれ。23歳。前橋商では1年秋からベンチ入りも甲子園出場なし。19年ドラフト4位で巨人入団。21年5月に左肘の手術を受け、22年は育成選手として再出発。7月に支配下復帰し同月プロ初登板。今季は25試合で8勝5敗、防御率2・76。プロ通算36試合で9勝7敗、防御率4・06。175センチ、78キロ。左投左打。今季年俸670万円。
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