【日本ハム】野村佑希 勝負の7年目へ鍛錬の秋「何かを見つけたい」…今季は出場56試合で打率2割1分と低迷
スポーツ報知 / 2024年11月2日 6時0分
日本ハム・野村佑希内野手(24)が1日、来季の目標にキャリアハイ更新を掲げた。本拠地・エスコンで始まった秋季キャンプ初日から打撃練習で快音を連発。6年目の今季は出場56試合で打率2割1分と低迷し、2本塁打、9打点は1軍デビューを果たした2年目以降で自己ワーストの成績となった。勝負の7年目へ「何かを見つけたい」と鍛錬の秋を過ごすことを誓った。
球場中の視線が、野村に集まった。決意のにじんだ打球が次々と左翼席に消える。秋季キャンプ初日のフリー打撃で3連発を含むサク越え9本。43スイングを終え、大粒の汗を拭うと、期待の大きさを示すようにファンから拍手が沸き起こった。来季見据えるのはキャリアハイのみ。「本当に悔しい一年だった。ホームラン、来年は長打を増やす。具体的な数字は言わないでおきます」と熱がこもった。
もがき苦しんだ6年目だった。主軸として期待された今季は開幕スタメンを奪取するも、シーズンで3度の2軍落ちを経験。自己最多だった昨季の125試合から約半減の56試合の出場にとどまり、2発、9打点はともに1軍で出始めた2年目以降でワーストとなった。8月下旬以降は2軍生活が続き、6年ぶりのCS進出を決めたシーズン最終盤やポストシーズンの白熱した戦いを味わうことはできなかった。
進化を求め、変わっていく。今秋は肉体改造によるパワーアップだけでなく、打席内での配球や目付けなども一から研究し直す。「長打を増やすために、打つべきところ(球種、コース)の見極め、結果的に長打につながる部分を改善していければ。三振を減らす、という考え方よりは、手を出す球を変える、見方を変える意識でやっていきたい」
危機感を胸にバットを振り込む。「来季に向けてアップデート中」(球団関係者)との理由から、新庄監督は今キャンプに参加しない見通し。この日、球場を訪れた栗山CBOも「監督の意図は選手に伝わっている。技術、能力を上げるためには結局、最後は自分でしかスイッチを入れられない。この短い10日間でどこまでやれるか」と主体性を求めた。「栗山さんの言うように、この秋何かを見つけたい。一つでも吸収したい」と野村。はがゆさを原動力に、勝負の秋を駆け抜ける。
(堀内 啓太)
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