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名古屋が雨中のPK戦の死闘を5ー4で制し、3年ぶり2度目のルヴァン杯優勝

スポーツ報知 / 2024年11月2日 16時7分

3大会ぶり2度目の優勝を果たし、歓喜の名古屋イレブン(カメラ・堺 恒志)

◆YBCルヴァン杯▽決勝 名古屋―新潟(2日・国立)

 名古屋が3ー3で突入したPK戦を5―4で制し、3年ぶり2度目の優勝を果たした。これでクラブ史上5つ目のタイトル獲得となった。

 雨が降りしきる聖地・国立で、名古屋が主導権を握った。前半31分、GK阿部航斗のパスミスにFW永井謙佑が反応すると、右足でダイレクトで放たれシュートはゴール左へ。日本代表にも選ばれた経験のある35歳のベテランが貴重な先制点を奪った。

 さらに前半42分、味方のロングボールからのヘッドをMF和泉竜司が拾うと、右にいた永井にパス。永井はそのパスをゴール左下に冷静に決め、試合を優位に進める追加点をもぎ取った。

 しかし後半26分、新潟のMFダニーロゴメスにドリブルでキープされ右サイドから左足でゴール前にクロスを上げられると、MF谷口海斗に頭で合わせられ1点返される。

 嫌なムードが流れる中、後半アディショナルタイム5分、エリア内でMF中山克広が新潟FW小見洋太を倒し、痛恨のPKを与えてしまう。スタジアム全体に緊張感が流れる中、PKを獲得した小見に冷静ゴール右へ決められ延長に持ち込まれてしまう。

 ところが、名古屋の選手の気持ちは切れなかった。延長前半3分、左サイドのクロスからこぼれた球を中山がシュートし、低い弾道の球はゴール左へ。延長に持ち込まれてしまった自身の悔しいプレーを晴らすようなゴールで、中山がチームを再度1点リードに戻した。

 しかし、新潟はここで終わらなかった。延長後半6分、FW長倉幹樹のスルーパスに反応した小見にGKランゲラックが前に詰めるも、右横を抜くシュートを放たれ球はネットの中へ。新潟に底力を見せられ再度追いつかれてしまった。

 3ー3で突入したPK戦。名古屋は4人全員が成功。新潟の2人目が失敗し、最後はFW山岸祐也がゴール右に決めて5ー4で競り勝った。

 長谷川健太監督は自身3度目のルヴァン杯優勝。2014年はG大阪、20年はFC東京で優勝し、今回の名古屋で3クラブ目での優勝となった。3度のルヴァン杯優勝は歴代で単独最多となった。

 ◆名古屋グランパス 日本リーグのトヨタ自動車サッカー部を母体に1991年名古屋グランパスエイトとして創設。Jリーグには初年度の93年から参加。2008年に現在の名古屋グランパスに改称。ホームタウンは名古屋市、豊田市、みよし市を中心とする愛知県全県。チーム名のグランパス(GRAMPUS)は英語で名古屋のシンボル「鯱」の意味。チームカラーは赤。ホームスタジアムは豊田スタジアム(収容4万2753人)。

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