ドーピング違反疑惑の競歩・池田向希「全く身に覚えのない理由で。たいへん困惑」…所属先通じてコメント
スポーツ報知 / 2024年11月2日 17時8分
陸上男子の20キロ競歩で2021年東京五輪と22年世界選手権で銀メダルの池田向希(旭化成)が1日、世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット(AIU)」からドーピング違反の疑いで暫定的な資格停止処分を受けた。AP通信によると、AIUは血液データを蓄積して変化を調べる「生体パスポート」で疑わしい数値を示したとしている。禁止薬物が検出されたわけではない。池田は今夏のパリ五輪7位。来年の世界選手権・東京大会でもメダル獲得が期待されている。
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池田は所属先の旭化成を通じ、コメントを発表。「今回、全く身に覚えのない理由で今後の試合に出場できないかもしれない状況となり、たいへん困惑しております。6月28日にAIUから通知を受け取って以来、多くの医学専門家、競技関係者その他関係者の方々にご協力いただき、潔白である事実を根拠とともに訴えてまいりました。今後真実が明らかになり、公正な結論が導かれるよう引き続き努めてまいる所存です。今後ともご理解とご支援をいただければありがたく、何卒よろしくお願いいたします」とした。
旭化成の方針としても今後、証明に努める。「当社は、池田選手へのヒアリングのみならず、専門家の方々にも意見を求め、それらを通じて池田選手にアンチ・ドーピング規則違反はないものと認識しており、今回の暫定的資格停止処分が速やかに取り消され、池田選手の潔白が証明されるよう、今後も鋭意対応してまいります」とした。
池田は2017年に静岡・浜松日体高から東洋大に入学。21年に卒業し、旭化成に入社後も、埼玉・川越市の東洋大を練習拠点として21年の東京五輪男子20キロ競歩で銀メダル獲得した。その後、22年に本人の希望で独立。主に東京に拠点を移して競技活動を行い、22年の米国・オレゴン世界陸上でも同種目で銀メダルを獲得。今年のパリ五輪は同種目で7位入賞した。競技以外では「みちょぱ」の愛称を持つタレントの池田美優の「はとこ」としても知られる。
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