ブフチョローンが学生横綱 高校でレスリング留学のためモンゴルから来日も亡き父の願いで転向「大相撲で横綱に」
スポーツ報知 / 2024年11月2日 18時55分
相撲の全国学生選手権第1日は2日に東京・両国国技館で個人戦が行われ、トワードルジ・ブフチョローン(日体大4年)が学生横綱に輝いた。決勝ではアルタンゲレル・デルゲルバト(日体大1年)とのモンゴル出身同士の対決を突き落としで制し、初優勝した。念願のタイトルをつかみ「大学の4年間、ずっと目指してきたものを手に入れたので、最高の気分です」と感慨に浸った。
モンゴル生まれで、高校入学を機に千葉・日体大柏にレスリング留学のため来日。だが日本に来て間もない高1の6月、父・トワードルジさんが交通事故のため53歳の若さで亡くなった。その父の願いが「チャンスがあれば相撲をやってほしい」というものだった。ブフチョローン自身も、小さい頃に横綱・朝青龍の活躍をテレビで見ており、相撲自体には親しみがあった。
2019年全国高校総体のレスリング92キロ級で優勝などの実績を持つが、父の生前の言葉を実現するため、日体大進学を機に本格的に相撲に転向。齋藤一雄監督が「顔つき、目つきが良かったですね。中村泰輝(大の里)と出会ったときのようなビビッとくるものがありました」と褒めたたえるほどの逸材が、最後のチャンスで学生横綱の称号を手にした。
ブフチョローンは今後について「もちろん大相撲に行きたいです」と明言。角界では先輩の大の里(二所ノ関)が新大関となるなど、日体大勢が活躍している。「自分が1年生の時から、尊敬している強い先輩が今、大相撲で結果を出しているのを見て、僕もそこまで行きたいと思います。大相撲に行って、横綱になりたいです」と誓った。なお今大会は8強以上で大相撲の幕下最下位格付け出し、16強以上で三段目最下位格付け出し資格を得た。
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