いきものがかり、“恩人”小田和正と武道館で「SAKURA」、結成25周年祝う初の弾き語りライブ
スポーツ報知 / 2024年11月3日 1時28分
2人組グループ・いきものがかりが2日、東京・北の丸公園の日本武道館で結成25周年の初の弾き語りライブ「路上ライブ at武道館」を行った。
アンコールだった。水野良樹(41)が「一人、尊敬する方が特別に駆け付けてくれました。本日のスペシャルゲスト、小田和正さん」と紹介すると、1万2000人は「えっ!?」というどよめきと共に、この日一番の大歓声で迎えた。小田は2人にお祝いの花束を贈呈。万雷の拍手に「お待たせしました!」とお決まりのあいさつで応えた。
2組の出会いは2006年冬、デビュー曲「SAKURA」(06年3月)を聴いた小田からTBS系「クリスマスの約束2006~message~」に呼ばれ、共演したことから。それ以来18年にわたって親交が続くが、この日も爆笑トークが展開された。
水野「今日はその時(=『クリスマスの約束』)にやった『SAKURA』を、武道館で一緒にやってくれないですかと(小田さんにお願いをしました)。(吉岡)聖恵は当時のこと、覚えていますか」
吉岡「今も生意気なんですけど、結構、生意気だったと思うんですけど…」
小田「結構ね」
―場内が笑いに包まれる
吉岡「生意気エピソードあったじゃないですか、リーダー」
小田「何?」
吉岡「小田さんと『SAKURA』をやる時に、『テンポをあげないか?』って提案して下さったんですよ。それに対して私が…」
小田「余計なことを言いましたよね(笑い)」
吉岡「(当時デビュー間もないのに)勢いが良くて。このままでいきます!って。生意気なまま育ってしまいました。すいません」
小田「いやいや。本当にね、あの時(僕が)余計なこと言ったなって」
―笑いに包まれる
吉岡「このまま(生意気に)育ってしまいました」
小田「いや、いいですよ」
―三度、笑いに包まれる
水野「いきますか。今日はテンポ遅めでいきたいと思います」
―再び笑いに包まれる
3人で同曲を歌唱後、水野は「まさか自分たちがやっている曲を、小田さんが聴いていてくれて、取り上げて、(番組に)呼んでくれて。一番うれしかったというか、励みになりました」と当時を回想。「今日ご一緒できてすごくうれしいです」と感慨深げに語った。
一方の小田は「いやー、いい歌ですね」としみじみ。「君たちの初々しい感じは、今でも覚えています。いい歌をいっぱい書き続けて聴かせてください」と激励し、オフコースの「君住む街へ」のコラボレーションで締めくくった。
9年ぶりの武道館公演だったが、3日の結成25周年記念日を前に、「いつもと違うことをやろう」と企画された。新曲「会いたい」で幕開け。路上ライブ時代からのレパートリーの「赤いかさ」「くちづけ」など、3時間で20曲を歌唱。中盤のバンド編成では「ドラマティックおいでよ」をライブ初披露した。
路上ライブから出発したいきものがかりにとって、「原点回帰」となった弾き語りライブ。「恩人」との共演も果たし、来年の初夏に始まる全国アリーナツアーに弾みを付けた。(加茂 伸太郎)
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