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阿部慎之助、秋広優人に「自立しろ」 豪ウィンターリーグ経由1軍定着の「亀井ロード」歩め…7日に出発

スポーツ報知 / 2024年11月4日 5時0分

阿部監督のノックを懸命に追いかける秋広優人(カメラ・宮崎 亮太)

 巨人の阿部慎之助監督(45)が3日、今月中旬からオーストラリア・ウィンターリーグ(WL)に参戦する秋広優人内野手(22)の飛躍を期待した。10年に同リーグに参加して危機感を力に変えた亀井打撃コーチのような変身が理想。「自分で自立してやらないといけないから。いい勉強をしてきてほしい」と求めた。G球場の秋季練習では外野の守備練習で鬼ノックを打って愛のムチを入れた。

 青空にかっ飛ばした。秋晴れのG球場で阿部監督が外野のノッカーを務めた。若手の外野手陣に前後左右へ容赦なく打球を振る鬼ノック。悲鳴を上げながらスライディングキャッチするなど懸命に食らいつき、「久々に愛を感じました」と受け止めた秋広は、7日に出発してオーストラリアWLに参戦する。指揮官は慣れない海外でのプレーを成長の糧にすることを求めた。

 「異国の地に行って自分で自立してやらなくちゃいけないから。人生勉強にはなると思う。いろんな選手を見られるだろうし、いい勉強をしてきてほしいね」

 4年目の今季は26試合で打率2割6分1厘、0本塁打。12安打のうち長打は二塁打1本に終わり、10本塁打を放った昨年から成績を落とした。来季の逆襲へ、オーストラリアでは京本、山田とアデレード・ジャイアンツに所属して実戦経験を積む。「打つことが求められる選手だと思うので、そこを重点的に。投手の違い、野球の違いに対応していけるように頑張りたい」との覚悟を胸に海を渡る。

 巨人が同リーグに選手を派遣するのは2010年オフ以来14年ぶり。当時は09年に5番に定着して25本塁打しながら、翌年に打率1割8分5厘に終わった28歳の亀井が自ら志願して若手とともに参加した。ハングリー精神むき出しの外国人選手の姿を見て「人生が変わった」と貴重な経験を積み、息の長い愛される選手として長年巨人を支える礎を築いた。秋広にも同様の変身が期待される。

 今回は約1か月の滞在期間中にダブルヘッダーを含めて24試合ある。本拠地のアデレードだけでなくブリスベン、シドニーへの国内遠征も予定されている。阿部監督は「向こうに行って(短期間で劇的に)野球がうまくなるかと言ったらならないと思う。ゲームができるっていうので」と実戦経験を積むことで飛躍のきっかけをつかむことを願う。

 外野ノックで愛のムチを注入された秋広は、室内練習場に移動してバットを振り込んだ。来季は勝負の5年目。オーストラリア経由1軍定着の「亀井ロード」を歩んで、阿部監督の思いに応えたい。(片岡 優帆)

 ◆11年以降の亀井 オーストラリアでの武者修行を経て、11年は111試合に出場。14年は右手人さし指骨折で開幕から出遅れたが、交流戦で復帰してMVPを獲得。交流戦優勝に導いた。15年には初の4番を務めるなど、4年ぶりに100試合出場を達成。36歳シーズンの18年には123試合に出場し、自身9年ぶり2度目の規定打席に到達。翌19年には131試合に出場し、打率2割8分4厘を記録した。オフの契約更改では1億1000万円(金額は推定)でサインしてプロ16年目で初の大台を超え、キャリア終盤まで輝き続けた。

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