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明大 V争いに“残留” 楽天ドラ1・宗山塁は粘って3四球「勝って終わるだけ」

スポーツ報知 / 2024年11月4日 6時55分

勝利をおさめ、ナインに声をかけながらベンチに引き揚げる明大・宗山塁(カメラ・竹松 明季)

◆東京六大学野球秋季リーグ戦第8週第1日▽明大4―2法大(3日・神宮)

 優勝の可能性を残す明大が、土俵際で踏ん張った。1つ負ければ早大の優勝が決まるという状況で迎えた法大戦を先勝した。5球団がドラフト1位指名で競合した末に楽天が交渉権を得た宗山塁内野手(4年)が、主将としてチームをけん引。日本ハム3位指名の浅利太門投手(4年)が2点リードの9回に4番手として登板し、打者3人をピシャリと封じた。

 6回を終え0―0。苦しんだ末に勝利をつかんだ宗山は、安どの表情で試合を振り返った。「大事にしている先制点、それも3点取ることができたのが大きかった」。DeNA2位の法大・篠木健太郎の伸びのあるストレートに押され、6回まで内野安打2本に封じ込まれていたが、7回に榊原七斗の適時三塁打、宮田知弥の2点本塁打が出て、一気に流れを引き寄せた。

 宗山自身は安打こそなかったが、四球で3度出塁。うち2つは8球粘ってのものだった。「追い込んでから決め切れないのは、ピッチャーとして嫌だと思う。打席でそれを長くできたのはよかった」。難敵・篠木に対しダメージを与えることで、チームに貢献した。

 9回には、最速154キロを誇る浅利が圧巻の投球を見せた。「ドラフト前は緊張もあった。伸び伸び投げることができているのかも」。150キロ台を連発し、打者3人から2三振を奪った。

 法大に連勝し、次週の早慶戦で早大が連敗して、ようやく優勝決定戦という道が開ける。「勝って終わるだけ」と宗山。六大学の安打製造機と身長186センチの大型クローザーが“最後の1勝”を取りにいく。(浜木 俊介)

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