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福島東稜が福島商を84―74で下し3年ぶりに優勝…全国高校バスケットボール選手権

スポーツ報知 / 2024年11月4日 7時45分

3年ぶりに頂点に立った福島東稜の選手たち

◆全国高校バスケットボール選手権▽福島県大会決勝 福島東稜84―74福島商(3日、あづま総合体育館)

 男子の決勝が行われ、福島東稜が福島商を84―74で下して、3年ぶりに優勝。第2代表で出場した昨年に続き、2年連続6度目の全国高校バスケットボール選手権(通称ウインターカップ、12月23日開幕・東京体育館ほか)の出場権を獲得した。

 一度もリードを許さない安定した試合運びで福島東稜が王座を奪還した。5月の全国高校総体予選決勝で敗れた福島商に10点差をつけて借りを返した。山本陽監督(39)は「大会の中で成長しながら戦い抜いてくれた」と選手たちをたたえた。

 198センチでナイジェリアからの留学生、モモ・アブドゥルサモド・コリンス(2年)の高さを生かしてインサイドを優位に立った。ゴール下を制しリバウンドを奪うと、仲間も力強いドライブで切り込んで得点を量産。第2クオーター(Q)は3点シュートを主体に22―26とリードされたが、第3Qでは今大会初めて使ったゾーンディフェンスで流れを引き戻した。コリンスは両軍最多タイの32得点と大暴れ。「皆が頑張ったおかげ」と仲間に感謝し「しっかりリバウンドを頑張れたのが点につながった」と笑顔で振り返った。

 大会前の9月下旬、経験値の高い留学生のアデバヨ・オニロルワ・ジョセフ(3年)が右足の前十字じん帯を断裂し離脱するなど、主力の負傷が相次いだ。それでも、週3回ほど学校近くの300段近い階段を10往復するメニューなどの走り込みを敢行。体力を強化し“底上げ”にも成功して勝ちきった。昨年のウインターカップは2回戦で敗退。加藤旭陽主将(3年)は「全国に通用する力があるチームだと思う。4強、そして日本一を目指して頑張りたい」と誓っていた。(秋元 萌佳)

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