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石川祐希「状況を少しでも良くする」途中出場でチーム最多21点MVP アタック決定率今季自己最高57%

スポーツ報知 / 2024年11月5日 5時30分

試合後、チームメートとともに勝利を喜ぶペルージャ・石川(中央=Legavolley提供)

◆バレーボール ▼イタリア1部リーグ(セリエA)前半第6節 ペルージャ3―2ルーベ(3日)

 【ペルージャ(イタリア)3日=倉石千種】前半第6節がイタリア各地で行われ、パリ五輪男子日本代表の石川祐希(28)が所属する昨季覇者のペルージャは、ホームでルーベをフルセットで下し、開幕6連勝を飾った。石川は第2セット(S)以降は先発し、チーム最多21得点を挙げ、今季2度目のMVPを獲得。途中出場ながら、主に3人で争うアウトサイドヒッターの先発取りへアピールした。次戦は10日(日本時間11日)に敵地でターラントと戦う。

 石川が本領発揮だ。セットカウント2―2の最終S、13―12の競り合いで高さのあるバックアタックを突き刺した。ラインのギリギリに入ったと右手で主張すると、映像判定で得点が決まった。ルーベとの2時間26分に及ぶ激闘を制して右拳を振り下ろした。チーム最多21得点で今季2度目のMVPと暴れた石川は「スパイクでチームに貢献できた。勝ち切れたので良かった」と興奮気味に振り返った。

 “ゲームチェンジャー”となった。昨季4冠を支えたセメニウク、プロトニツキと主に3人によるポジション争い。石川は開幕2戦に先発したが、セッターのジャンネリとの連係などに課題を残し3戦目以降はベンチスタート。「状況を少しでも良くする」とこの日も第1Sの6―13の劣勢で入り、第2S以降は先発。第3Sはバックアタックで流れをつかみ、最終Sでは6―7でクロスに決めるなど存在感を示し、先発“昇格”へアピールした。

 ペルージャに移籍した今季。開幕前はスパイク時にイタリア代表のジャンネリのトスに合わずミスになる場面もあったが、10月20日のチステルナ戦後に「速いトスと普通のトスを使い分けるためのコミュニケーションを取れた」と合わせた。この日はジャンネリがコートに立った第2S以降で得点を量産し、アタック決定率は今季自己最高の57%をマーク。「好きなタイミングで(動作に)入れた。ジャンネリも託してくれて良かった」と納得顔だった。

 無傷の6連勝でピアツェンツァに勝ち点1差の2位。10日に敵地でターラント戦だ。強豪で腕を磨く日本のエースは「準備する」と腕をまくった。

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