「ベースカバーにちゃんと行け」巨人・阿部監督が侍選出の今季８勝飛躍左腕に“愛情エール”

キャッチボールで調整する井上（カメラ・小林　泰斗）

　巨人・阿部監督が４日、プレミア１２で侍ジャパンの開幕投手を務める井上に愛情込めたエールを送った。

　「なかなかこんな経験はできないと思う。抑えたら抑えたで自信になるだろうし。打たれたら打たれたで、まだまだダメなんだと思えるだろうし。そういう場だから」と成長の糧にすることを願った。その上で「ベースカバーにちゃんと行けと。一番の心配はそこだから。そこだけだよ本当」と笑って凡事徹底を求めた。

　今季は８勝を挙げて飛躍したが、その裏には厳しい目があった。捕手のボール球の要求に腕の振りを緩めて投球すると「１０年早い」とバッサリ。一塁ベースカバーが遅れて内野安打とした後に一発を浴びると「カバーリングもできない投手ですからバチが当たって打たれたんじゃないですか」と指摘した。特に一塁ベースカバーは繰り返し伝えてきただけに、侍ジャパン派遣後も思いは同じだ。