ドジャース“種まき男”Ｔ・ヘルナンデスに契約延長オファー…ＷＳ胴上げ投手には驚きの提示なし

　ドジャースがＴ・ヘルナンデス外野手（３２）に２１０５万ドル（約３２億円）のクオリファイングオファーを提示したことが４日（日本時間５日）、明らかになった。ＥＳＰＮ局のパッサン記者がＸで報じた。

　クオリファイングオファーとは、ＦＡになる権利を得た特定の選手に提示する１年契約のオファー。年俸上位１２５人の平均金額に基づく。Ｔ・ヘルナンデス側の返答期限は１９日。断った場合、ドジャースはドラフト２巡目指名権を代わりに獲得できる。

　今季、自己最多の３３本塁打を放ち、ＭＶＰトリオの後ろを支える打者としてレギュラーシーズン、ポストシーズンでコンスタントに結果を出した。救援ではＨＲダービーで優勝。ＨＲを打った打者がベンチに戻る際、ヒマワリの種を振りかけて祝うパフォーマンスで、チームのムードメーカーとしても世界一に貢献した。

　Ｔ・ヘルナンデスは複数年契約でのドジャース残留を希望していると伝えられている。今オファーを受けての契約延長、または今オファーを拒否しても、その後の契約で残留することもできる。

　一方で今季１勝６敗、防御率５・３８ながら、ポストシーズンで先発３本柱の一角で貢献したＷ・ビューラー（３０）にはＱＯが提示されなかった。ＷＳを制覇した第５戦では先発投手ながら最終回を締めくくりフル回転した右腕。これについてはＵＳＡトゥデー紙のベテラン記者Ｂ・ナイチンゲール氏が「メジャー球団の一部幹部が少々驚いていた」とＸにポストした。