「本当に残念」紅白ボーダー柄デザイン「まことちゃんハウス」でファン悲しみの声…漫画家・楳図かずおさん死去

武蔵野市内に建てられた「まことちゃんハウス」

　「漂流教室」や「まことちゃん」などで知られ、ホラーやギャグ漫画の新たな世界を切り開いた漫画家の楳図かずお（うめず・かずお、本名・一雄＝かずお）さんが１０月２８日、東京都内のホスピスで死去した。８８歳だった。関係者によると胃がんを患っており、療養中だった。葬儀は関係者で執り行われた。

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　東京・武蔵野市内の楳図かずおさんの自宅、通称「まことちゃんハウス」では、周辺住民や訪れたファンが悲しみの声をあげた。

　６３歳のファンの男性は「小さいときに、楳図さんの漫画を読んで怖かったのを思い出します」と神妙な表情。「似ているか分からないんですけど、学生時代に『まことちゃん』と呼ばれていました」と楳図さんの影響力の大きさを語りながら「本当に残念です」と故人をしのんだ。

　楳図さんの自宅は、０７年に外壁をいつも着ているシャツと同じ紅白のボーダー柄デザインにしたところ、「景観を損ねる」などと周辺住民から建築工事差し止め訴訟を起こされた。後に請求は棄却され、「まことちゃんハウス」が完成した。