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ウクライナ出身の新入幕・獅司 元横綱・稀勢の里とのぶつかり稽古に「きつかったけれど、うれシシ(獅司)です」

スポーツ報知 / 2024年11月6日 15時8分

新入幕の獅司(左)はぶつかり稽古で二所ノ関親方の胸を借りた(カメラ・山田豊)

 大相撲・九州場所(10日初日、福岡国際センター)へ向け、ウクライナ出身の新入幕・獅司(雷)が6日、福岡市にある二所ノ関部屋へ2日連続で出稽古をした。十両・白熊、幕下・花の海(ともに二所ノ関)と計17番の相撲を取った。師匠の雷(いかづち)親方(元小結・垣添)に「幕内は甘くないぞ! 気合入れていけ!」と檄を飛ばされ、193センチ、171キロの巨体を生かして圧倒した。

 土俵際では、はたき込みで逆転するなど、勝負強さもみせて2回の5連勝を含む14勝。「いい稽古できた。まわしを取って前に出られた」と笑顔。日大相撲部出身で日本一が3回、世界選手権でも団体金メダルを獲得した女子相撲の実力者である、部屋のおかみさん・栄美さんも見守る中、好調さをみせつけた。

 その後、二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)が胸を出して、ぶつかり稽古。約2分半、元横綱に巨体をぶつけた。押し切れず、頭を押さえられてすり足をする場面もあったが、「二所ノ関親方の胸は重かった。きつかったけれど、うれシシ(獅司)です」。自らの喜びを表現するときに使う“持ちネタ”で感謝。二所ノ関親方も稽古後に「強いね」と声をかけていた。雷親方は「巡業から頑張っている。いまは一番体が重い」と成長に目を細めていた。

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