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今季限りでツアーから退く上田桃子が会見「次の人生を考えた時に年齢的なものも含めて今かなと」「ゴルフは自分の中の教科書」

スポーツ報知 / 2024年11月7日 15時1分

プロアマ戦後、報道陣の取材に応じる上田桃子(カメラ・相川 和寛)

◆女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス プロアマ日(7日、千葉・グレートアイランドC=6769ヤード、パー72)

 前週大会後の3日、自身のインスタグラムで今季限りでツアーの第一線から退くことを表明していた2007年賞金女王の上田桃子(ZOZO)がプロアマ戦後、記者会見した。

 プロ生活20年目を迎え「そろそろ次へのステップに行く時期が来たと思ったので、SNSで発表させていただいた」と切り出し「30歳を過ぎたくらいから毎年、合宿を始める前に今年1年やれる心・技・体があるのかと。引退というよりはまず1年できるのか、というのを考えながらやっていた。最終的に、よし次(のステップ)にいこうと思ったのは今年の日本女子オープンが終わってから」と決断した時期について語った。「次の人生を考えた時に年齢的なものも含めて今かなと思った」と明かした。

 20年間を振り返り「学びしかなかった、と思っている。やればできるという気持ちでいつもやっていた。プロになった最初はこんなにうまくいくんだなと。そんなに苦労も知らずにやったらうまくいくという強い気持ちでやれていた。米国に行って、たくさん失敗も経験して、なかなか思うようにいかない日が多かった。それでも、逃げずに正面から向き合うことで成長できた。常に学びのゴルフ生活だった」と語った。

 ゴルフはどんな存在か?と問われ、「人生長いので、自分の中のゴルフが人生(の全て)にならないように、と米国にいた時から思っていた。ゴルフで学んだことをこれから先の人生に生かしていかないといけないと思っている。(ゴルフは)自分の中の教科書。こういう時はこうやって乗り越えればいいとか。うれしいや、楽しい時間よりきつい時間の方がほとんど。心の底から笑えるのは、勝った時くらいしかない」とした。

 国内通算17勝の上田は3日に自身のインスタグラムを通じ「残りの数試合、最後まで私らしく駆け抜けます! すべての皆様に対して、『ありがとう』の言葉以上の言葉が思いつかないので、『ありがとう』を、たくさん伝えたいです。ほんとうに、ありがとう」と思いをつづっていた。

 ◆会見での主な一問一答(抜粋)

 ―次のステップは具体的には。

 「何も決めていないけど、女性としても、社会人としても私はプロゴルファーとして生きてきた時間の方が長い。結婚もしたので、そういう部分で考えるとまだ何もできていない。まだ知らないことだらけなので、これから自分が興味があることなどを話しながら、どういう道に進んでいくのかを決めたい」

 ―後輩たちへの思い。

 「ジュニアの頃からゴルフをやってきて、ゴルフは一人でやるのは難しい。小さい時は親に言われて始めた人も、プロになったらそれが自分の人生になると思うので、自分の人生に責任を持っていつもチャレンジしてほしいなと思う」

 ―SNSでつづった『ありがとう』の思い。

 「本当に苦しい時間が20年の間、半分以上で。いつも強くなりたい、勝ちたいという思いは簡単なものではなかった。生意気だった自分に少しずつプロとしての意識を持たせてくれたのは周りの人。たくさんの方に感謝しかない」

 ◆上田 桃子(うえだ・ももこ)1986年6月15日、熊本市生まれ。38歳。東海大二高卒業。9歳の時、坂田塾でゴルフを始める。2005年のプロテストに合格し、同年の新人戦を制する。07年に初優勝し、日本開催の米ツアー・ミズノクラシックを含む年間5勝を挙げ、21歳で当時の最年少賞金女王に輝く。08~13年は米ツアーが主戦場。国内通算17勝。21年の誕生日に結婚。161センチ、54キロ。

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