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「ペナント重視すべき」「思い切った采配すごい」ソフトバンク・小久保監督推す声相次ぐも…正力松太郎賞選考経過

スポーツ報知 / 2024年11月8日 6時5分

正力松太郎賞の受賞者を発表した(左から)選考委員の王氏、門田氏

 プロ野球の発展に貢献した監督、選手らに贈られる「第48回正力松太郎賞」の選考委員会が7日、都内で行われ、DeNAを26年ぶりの日本一に導いた三浦大輔監督(50)が初受賞した。また米大リーグで史上初の「50―50」(50発&50盗塁)を達成し、ワールドシリーズ制覇も経験したドジャース・大谷翔平投手(30)が特別賞に選ばれた。三浦監督に賞金500万円とメダル、大谷には賞金300万円とメダルが贈呈される。

 ◆選考経過 昨年までの6年間は日本一監督の受賞ですんなり落ち着いたが、今年は意見が割れたという。

 三浦監督はCS、日本シリーズ(S)を勝ち抜いたものの、リーグ戦は71勝69敗3分で3位。優勝した巨人に8ゲーム差をつけられた。その一方、シリーズで負けたとはいえソフトバンク・小久保監督は91勝49敗3分と圧倒的な強さでパ・リーグを制覇。「ペナントレースの内容を重視すべき」(高田氏)、「思い切った采配はすごい」(辻氏)などと、就任1年目でチームを優勝に導いた采配を推す声が相次いだ。さらに門田氏が巨人・阿部監督の名を挙げるなどしたが、最終的には王氏の意見もあり、三浦監督の受賞で落着した。

 リーグ制覇を逃しながら日本一の座についた指揮官の受賞は4人目となるが、王氏は今後について「総合的に見ていきましょう」と提言し、日本Sの結果にこだわることなく選考していく考えを示した。

 ◆リーグVチーム以外の監督の正力賞 リーグVチーム以外での監督の受賞は過去にWBCで日本代表を優勝に導いて受賞した06年王を除いて、07年落合、10年西村、18、19年工藤に次いで4人目5度目。

 ◆正力松太郎賞 1934年に日本初のプロ野球チーム・大日本東京野球倶楽部(現巨人)を創設し、日本のプロ野球発展に大きな功績を残した故・正力松太郎氏(元読売新聞社社主)を記念し、77年に制定された。その年の日本プロ野球界で最も貢献した競技者(監督、コーチ、選手、審判)に授与される。選考委員は王貞治(ソフトバンク球団会長)、山本浩二(元広島監督)、門田隆将(ノンフィクション作家)、高田繁(元ヤクルト監督)、辻発彦(元西武監督)の各氏。

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