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【高校サッカー】浜松開誠館2年ぶり優勝に王手…必殺のセットプレーで藤枝明誠に2発…全国高校選手権静岡県大会準決勝

スポーツ報知 / 2024年11月10日 7時48分

後半5分に2点目を決めた浜松開誠館のMF森下(中央、カメラ塩沢 武士)

◆サッカー◇全国高校選手権静岡県大会 ▽準決勝 浜松開誠館2-1藤枝明誠(9日・エコパ)

 準決勝が行われ、浜松開誠館と静岡学園がファイナルに進んだ。浜松開誠館はセットプレーから2点を奪い、藤枝明誠に2―1で勝利。静学は前半28分のMF篠塚怜音(れお、2年)の3戦連続先制ゴールで主導権を握ると、計シュート13本で次々と加点。飛龍を6―1で下した。開誠館の2年ぶり優勝か、静学の2連覇か。決勝戦は16日午後1時からエコパで行われる。

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 開誠館が開始早々の先制パンチで勢いに乗った。前半3分に左サイドでFKを獲得。MF水谷健斗(2年)がゴール前に送ると、ニアに入り込んだ身長166センチのMF服部洸太郎(2年)がバックヘッド。ボールは大きく弾んでゴールに転がり込んだ。

 これが高校での公式戦初得点。スタンドの応援団に向かって猛ダッシュした背番号9は「得点に関わることができて良かった」と話した。付属中出身で、2年前の全国大会優勝メンバー。当時は途中出場が多かったが、高校でフィジカルが強くなり、50メートル6秒1のスピードを生かしてレギュラーに食い込むようになった成長株だ。

 開誠館は後半5分にもセットプレーで追加点。CKのこぼれ球を中央で拾った服部が右サイドに送り、MF森下太陽(3年)が蹴り込んだ。「いろんなパターンがあるんです」と青嶋文明監督(56)。メンバー外の選手たちが海外のチームのセットプレーを見てアイデアを出しており、3戦連発と活躍の森下は「10種類以上あります」と明かした。

 その後は攻め込まれた。早い時間帯に先制したことで余裕が生まれ、「受ける展開になってしまった。内容は良くなかった」と指揮官。森下も「前に出て行かなくなった」と反省した。それでも全員が体を張って明誠の猛攻を1点でしのぎ切り、2年ぶりの頂点に王手だ。

 静学との決勝は、初優勝した2018年以来6年ぶり。昨年は準決勝で0―1で敗れており、その試合で後半に足首を痛め、ベンチに下がっている森下は「点を取って勝ちます」と雪辱を宣言。全員で磨き上げたセットプレーで、栄冠をつかむ。

(里見 祐司)

 〇…藤枝明誠は終盤の追い上げも及ばなかった。「前半がすべて。後半の動きが最初からできていれば」と、松本安司監督(55)が嘆いた。2日の準々決勝で豪雨の中、浜名と激突。延長戦前半で異例の無効試合となり、4日に再試合が行われた。中6日の浜松開誠館に対し、1試合余分に戦った上、中4日での一戦で力尽きた。不発に終わったエースのFW水上大和(3年)は「全国で連戦は当たり前。国立を狙っているチームなので、それは言い訳にはならない」と、唇をかんだ。

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