宮城仙南ボーイズ、春季全国大会決めた! 大敗スタートから奮起 萱場は計5回ノーヒッター…春季全国大会予選
スポーツ報知 / 2024年11月13日 8時0分
◆第55回日本少年野球春季全国大会・東北中央支部予選 ▽決勝 宮城仙南ボーイズ3―2仙台育英学園秀光ボーイズ(11月4日、加美町・陶芸の里スポーツ公園野球場)
来年開催の第55回春季全国大会(3月26~31日・大田スタジアムほか)の東北中央支部予選の決勝が4日、宮城県加美町・陶芸の里スポーツ公園野球場で行われ、宮城仙南ボーイズが優勝。南仙台時代の20年(コロナ禍で本戦中止)以来、5年ぶり2度目の出場を決めた。仙台育英学園秀光ボーイズは10月の角田商事杯に続き準優勝に終わった。
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悔しい敗戦をバネに一気に駆け上がった。宮城仙南ナインはベンチ前で抱き合い、喜びに浸った。
先発したエース・萱場が4回を2四球のみの無安打投球。打線も2回無死一、三塁から佐藤海の先制打などで先制。1点差の最終回は左翼から萱場が再登板。3者凡退に抑え、劇的な幕切れ。計5回を無安打投球の萱場は「ノーヒット?知らなかったです。キャッチャーとバッターしか見えていなかった」とまさに“ゾーン”に入った快投だった。
捕手の中川主将が精神的支柱だ。今野勝範監督(41)は「絶対的なキャプテン。投手交代も彼に聞いています」と全幅の信頼を置く。最後のエース投入も主将の判断だ。中川は序盤はスローカーブで緩急をつけた配球で抑え、最終回は最速123キロの直球を軸にリードした。同じ中学に通う萱場との息もピッタリだ。
新チームは練習試合はコールド負けスタート。9月の角田商事杯は宮城仙北に0―1で初戦敗退を喫した。先制打の佐藤海は「最後のバッターで三振に終わった」と屈辱から奮起。すり足打法に代え、準決勝まで3戦で打率10割とラッキーボーイに。準決勝で宮城仙北にリベンジを果たした。
「今まで勝てなくてプレッシャーもあったけれど、みんなを引っ張っていこうと思った」。中川のキャプテンシーを菊地、四栗の副将が支えまとまった。念願の春の全国へ―。「この子たちはまだまだ伸びていく。楽しみです」今野監督は目を細めてナインをたたえた。
【宮城仙南ボーイズ・登録メンバー】※は主将
▽2年生 ※中川隼汰、萓場康太、菊地俊、佐藤琥宇、川村楓雅、遠藤大河、四栗凰雅、佐藤海年、中嶌優太、早川心、押田怜旺、阿部愛斗、八森想太
▽1年生 川村勇気、立花晟、久保田唯斗、笠原心結、小山陽斗、山本悠斗、高橋海翔
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