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王者・高山涼深が急性胃腸炎からの復帰戦で2回KO勝ち 完璧右フックで圧巻のV3

スポーツ報知 / 2024年11月12日 20時50分

2回KO勝利で3度目の防衛に成功した高山涼深 (カメラ・堺 恒志)

◆プロボクシング▽日本スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ10回戦 〇王者・高山涼深(KO2回3分6秒)同級12位・青山功● (12日、後楽園ホール)

 チャンピオンの高山涼深(28)=ワタナベ=が豪快なKOで3度目の防衛に成功した。挑戦者の同級12位・青山功(35)=セレス=と初回から打ち合い、2回に右フックでダウンを奪い、快勝した。「この試合が成立したことに感謝したい。いいパンチがあたって結果的に良かった」と防衛の喜びを押し殺し、静かに話した。

 本来ならば青山とのV3戦は7月に開催される予定だった。が、試合直前に急性胃腸炎になり急きょ中止に。挑戦者陣営にも迷惑をかけた形となり、勝利者インタビューでは、仕切り直しの一戦を実現してくれた青山サイドに感謝した。

 復帰に向け2週間の安静を含み、1か月かけてじっくり体調を戻した。約1か月半前からは、オーナーを務める東京・五反田のラーメン店「無冠」の仕事も休んでボクシングに集中。練習前後の体のケア、食事面にも気を配った。「食べる時間とか、量とか、質とか。無農薬とか、ちょっといいものを食べるようにした」という。「体調を崩すとか思わなかったので。リセットというか再スタートというか…」と、トレードマークだったドレッドヘアから金髪ショートに変えてリングに臨んだ。

 7か月ぶりの試合は危なげなく勝利した。これで一昨年6月の王座獲得から4連続KO勝ち。主要団体ではすべてで世界ランク入りしている。来年の目標を聞かれると「日本、アジアで無敵になって、チャンスがあれば世界へ」と、目指すところはひとつ。まずは来春のチャンピンカーニバルで山口仁也(三迫)の挑戦を受ける。

 戦績は高山が9戦全勝(8KO)、青山は14勝(4KO)13敗1分け。

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