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高石ともやさんしのぶ会にマラソン五輪メダリスト・有森裕子さん出演 名言「自分を褒めたい」の秘話明かす

スポーツ報知 / 2024年11月13日 17時29分

高石ともやさんをしのぶ会にゲスト出演したマラソン五輪メダリストの有森裕子さん(カメラ・筒井政也)

 今年8月に82歳(死因未公表)で亡くなったフォークシンガー・高石ともや(たかいし・ともや、本名・尻石友也=しりいし・ともや)さんをしのぶ会「宵々山(よいよいやま)あとのまつり」が13日、京都市・円山公園野外音楽堂で開かれた。

 北海道出身の高石さんは1966年に「かごの鳥ブルース」でデビューし、68年に「受験生ブルース」がヒット。「関西フォークの旗手」と呼ばれ、京都を拠点に活動した。会場は高石さんが1975年から2011年まで計30回、永六輔さん(16年死去、享年83)と中心になって「宵々山(よいよいやま)コンサート」を開催した思い出の場所だ。

 ゲストには芸能界屈指のマラソン、トライアスロン好きだった高石さんに感銘を受けた女子マラソン92年バルセロナ五輪銀、96年アトランタ五輪銅メダリストの有森裕子さんが出演した。「宵々山―」には数回出演しており「また呼んでもらえるかなと思ったら、別の形で…」と、しんみり。

 有森さんは高校時代、全国都道府県対抗女子駅伝の岡山県代表に選ばれたが3年間補欠だった。京都で開催された際、開会式に出演した高石さんが、明るい表情に見えない選手に向け「何でそんなに悲壮感があるの? ここまで来られたことを知っているのはあなた方自身でしょう。人に褒められるのを待つより、自分を褒めなさい」という言葉をもらい、救われた。

 「それだと甘くなると、その言葉を封印したんです。いつか自分が強くなったら言ってやると」。それを実現させ、アトランタ五輪で出た名言が「自分で自分を褒めたい、と思います」だった。のちに高石さんがランナーのために詩に曲を付けて発表した「自分をほめてやろう」で「流れるだけで泣いていました。それだけ思いのある歌。京都女子駅伝のテーマ曲にしてほしかった。ともやさんならではの優しさが詰まっている曲」と次第に涙声に。それでも「歌いましょうか?」とライブ音源をバックに同曲を口ずさみ、1000人を超すファンの拍手を浴びた。

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