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甲斐拓也「FA取ってからが一流」「これからがある意味見せどころ」…ソフトバンクは4年最大12億円で慰留努める

スポーツ報知 / 2024年11月14日 5時20分

国内FA権の行使を表明、取材に応じた甲斐拓也

 フリーエージェント(FA)権行使の申請期間が13日で終了し、有資格者111選手のうち、新たに国内FA権を得た阪神の大山悠輔内野手(29)、ソフトバンクの甲斐拓也捕手(32)らが手続きした。取材に応じた甲斐は「一番は自分を必要としてくれる球団。どれだけ必要なのか話を聞きたい」と明かした。14日にFA宣言選手として公示され、15日から全ての球団との交渉が可能となる。

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 甲斐がみずほペイペイ内の球団事務所を訪れ、国内FA権行使の申請手続きを行った。囲み取材では「一度きりの権利だと思っていますし、野球人生においてもこのタイミングだけ。権利を使って、大きな決断にはなると思うんですけど、いろんな話を聞いてみたい」と説明した。

 2010年の育成ドラフト6位で楊志館からソフトバンクに入団し、球界を代表する捕手にのし上がった。球団への恩義はあるが、昨オフに複数年契約を固辞して年俸2億1000万円の単年契約で勝負した時から、視野は外に広がっていた。「FAを取ってからが一流のプロ野球選手だなと思っていた」と目標だった勲章を手にし、「野球人生にとってこれからが、ある意味見せどころ」と力強く語った。

 今後の入団交渉で重視するのは「一番は自分を必要としてくれる球団。捕手として今までやってきたこと。どれだけ必要なのか話を聞きたい」と明かした。4年最大12億円の大型契約で慰留に努めるソフトバンクに宣言残留の選択肢も残るが、新たなステージに踏み出す心構えはできている。(島尾 浩一郎)

 ◆甲斐 拓也(かい・たくや)1992年11月5日、大分市生まれ。32歳。楊志館から2010年育成ドラフト6位でソフトバンク入団。13年11月に支配下昇格。ベストナインは昨季までに3度、ゴールデン・グラブ賞7度。18年日本シリーズMVP。21年東京五輪ベストナイン。170センチ、87キロ。右投右打。今季年俸2億1000万円。

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