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G大阪・山田康太、神戸との頂上決戦へ「タイトルを取らないと意味がない」 関西勢同士の天皇杯決勝23日

スポーツ報知 / 2024年11月15日 5時0分

G大阪・山田康太(右)

 サッカー天皇杯決勝・神戸―G大阪戦は23日、午後2時より東京・国立競技場で行われる。1953年度の全関学―大阪クラブ戦以来71大会ぶり、Jリーグ発足93年度以降では初の関西勢同士の決勝。神戸が勝てば5大会ぶり2度目、G大阪が勝てば9大会ぶり5度目の優勝となる。ともに準決勝まで連続ゴールを決めている両チームのキーマン、神戸FW佐々木大樹(25)とG大阪MF山田康太(25)に、それぞれ大一番への思いを聞いた。(取材・構成、森脇瑠香=神戸、森口登生=G大阪)

 節目のクラブ10冠目、そして自身初のタイトル獲得へ。G大阪・山田は、静かに闘志を燃やした。

 「もちろんガンバのためにタイトルを取りたい気持ちは強い。でも、貴史君(宇佐美)、ひがし君(東口)、しゅう君(倉田)とかは、もっと思いが強いと思うので、自分たちもそこに加われるように。やっぱり最後優勝しないと悔しさで終わる。必ず勝ちたい」

 柏で昨季、川崎との天皇杯決勝にスタメン出場している。しかし、77分で途中交代し、チームはPK戦の末に敗れた。所属は変わったが、自身にとって2年連続2度目となる天皇杯決勝で、優勝への思いは強い。

 「(昨年は)もちろん優勝したかったし、悔しかったけれど、思い返すと、やり切った印象が強い。でも、もう一度チャンスがある今、それじゃダメだと思う。どんな内容でもタイトルを取らないと意味がない」

 18歳でJ1デビューし、G大阪で自身6クラブ目。でん部や右膝のけがを負った1年目だったが、J1シーズン自己最多の3得点や、天皇杯2戦連続ゴールを記録。活躍の裏には、移籍を重ねてきた経験があった。

 「どこに行っても年齢問わず、意識が高い選手や能力を持った選手とサッカーをして、下を向く時間がもったいないと思った。試合に出られない時は、『自分だったら』と考えて試合を見たり、トレーニングやリハビリをして、戻った時にサッカーを頑張ろうと。全部ポジティブに考えるようになって、復帰直後に試合に絡めたりできている」

 決勝での関西対決、準決勝まで4戦連発と波に乗る同学年の神戸・佐々木を意識しすぎることもない。

 「もちろん同い年の選手が活躍してるのは刺激になる。でも極論、自分が変なパフォーマンスをしても、チームが勝てばいい。自分がやれることを全力でして、サポーターの方も多く駆けつけてくれると思うので、一緒に喜び合いたい」

 ◆山田康太(やまだ・こうた)1999年7月10日、神奈川・藤沢市生まれ。25歳。地元の大越サッカースポーツ少年団から横浜Mプライマリー、同ジュニアユース、同ユースを経て、18年に同トップチーム昇格。19年に名古屋、20年にJ2水戸、21年にJ2山形へ期限付き移籍し、22年に山形へ完全移籍。昨季は柏所属。元U―19、U―20日本代表。J1通算57試合4得点、J2通算112試合16得点。176センチ、70キロ。利き足は右。 

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