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大谷翔平がいない侍ジャパンは別のチーム 高橋由伸氏「好きなだけ警戒させればいい」

スポーツ報知 / 2024年11月14日 5時10分

ウイニングボールを手に笑顔の井上温大(カメラ・上村 尚平)

◆ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 1次リーグB組 日本9―3オーストラリア(13日・バンテリンドーム)

 投手を中心にきっちり守り、着実に点を奪う。派手さはないが、今回の目指す野球だろう。初回1死二塁の守備で遊撃・紅林が三遊間を抜かせなかった。その裏、無死一、三塁で3番・辰己がチーム打撃で先制点を奪った。データの少ない国際大会で強引な打撃は禁物で、逆方向に追っつけて犠飛を放った。初戦から地に足をつけ、皆が同じ方向を向いて戦っている印象を受けた。

 今回は大谷翔平のようなパワーヒッターが不在。その分、1~9番までどこでも仕掛けられる選手を並べた。おそらく、日本以上に守備の堅いチームはないだろう。とすれば、相手に隙は必ず生まれる。そこを突いて点を重ねる。Bグループの中でも日本は一番嫌な野球をやろうとしている。

 4回1死二、三塁で相手遊撃手による本塁悪送球で2点を追加した。三塁走者・紅林のスタートは良かったが、完全アウトのタイミング。“日本の脚”に対する警戒心が送球を狂わせたと思う。その後、小園が三盗するなどスピードを存分に見せつけた。スタンドから偵察する他国の分析班には十分印象づけたと思う。

 今後も日本は徹底マークを食らう。だが、好きなだけ警戒させればいい。逆にミスを誘発することにもつながる。やれることを徹底すれば自然と結果はついてくる。(スポーツ報知評論家・高橋 由伸)

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