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【ソフトバンク】育成ドラフト2位の浜松商・曽布川ザイレンが仮契約「後輩がプロに行けるよう先に道を示したい」

スポーツ報知 / 2024年11月14日 8時29分

曽布川はOBが持参したソフトバンク・王貞治会長のサイン入りバットを手にポーズ(カメラ・伊藤 明日香)

 ソフトバンクから育成ドラフト2位指名を受けた浜松商の曽布川ザイレン内野手(18)が13日、同校で指名あいさつ受け、浜松市で支度金300万円、年俸360万円で仮契約を結んだ。

 指名あいさつの会見では緊張の面持ち。担当した宮田善久スカウトから「笑って」と言われて、ようやく表情を緩めた。高校通算29本塁打の長距離砲は、目標をまず支配下登録入りとした上で「競争は激しいが、長所を出していきたい。(プロでは)高校の本塁打数を超えたい」と決意を口にした。

 持ち味は打撃力だ。1年秋、花咲徳栄との練習試合で、当時のエースからバックスクリーン弾を放った。3年春の地区予選・湖西戦では左越え場外弾。福山龍太郎アマスカウトチーフは「今年の高校生の中で、スイングスピードはトップレベル。いずれ不動の4番を打つ山川(穂高)のようになれば」と期待。すでにスピードは、1軍レベルを計測。曽布川も「山川選手に近づきたい」と話した。

 浜松商出身のプロは1991年、中日に入団した佐野心氏(現浜松開誠館総監督)以来。今年のドラフトでは、OBの佐藤太陽内野手(神奈川大4年)が西武育成ドラフト2位で指名されたが、同校からドラフト指名を経て直接プロ入りした選手は初。「後輩が、プロに行けるように先に道を示したい」と奮い立っていた。16強で終わった夏以降は、木製バットも取り入れてプロ仕様に強化中。「あんまり目立つのは好きじゃない」照れ屋な18歳が静かに闘志を燃やしていた。

(伊藤 明日香)

 ◆曽布川 ザイレン(そぶかわ・ざいれん)2006年5月29日、浜松市生まれ。18歳。小学2年生から浅間野球スポーツ少年団で野球を始め、小学4年から雄踏野球スポーツ少年団でプレー。浜松市立雄踏中を経て浜松商に進学。主に三塁を守るが、投手、遊撃手も可能。50メートル走は6秒3。180センチ、82キロ。右投右打。家族は両親、兄。

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