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【トライアウト】元ロッテで慶大大学院生の島孝明投手が151キロを記録「ビックリです。こんなに出ると思いませんでした」

スポーツ報知 / 2024年11月14日 16時58分

登板する元ロッテの島孝明(カメラ・頓所美代子)

◆プロ野球12球団合同トライアウト(14日・ZOZO)

 元ロッテの島孝明投手がトライアウトに参加。3年間1軍登板がなく、引退から5年を経た右腕が最速151キロを記録し、NPBの編成担当者にアピールした。

 タンスから何年かぶりに取り出した背番号40の縦じまのユニホーム。1軍で上がったことのなかったZOZOのマウンドで、島が躍動した。右スリークオーターから繰り出す直球が光った。打者2人に対するシート打撃で広島・曽根に対しては四球を与えたが、次打者のヤクルト・西田には最速151キロを含め3球連続で150キロ超の速球を投げ込んだ。これまでの最速は東海大市原望洋3年時に記録したという153キロ。「ビックリです。こんなに出るとは思いませんでした」と目を丸くした。

 現役引退後は国学院大に入学。人間開発学部健康体育学科で動作解析の研究などに取り組み、中学・高校の保健体育科の教員免許も取得。卒業後は慶大大学院に進学し、研究を続ける。今回は現行方式のトライアウトが最後になる可能性があると友人から知らされ「最後のチャンス。挑戦してみよう」と受験を決意。友人の研究を手伝うことになって自らがモデルになり、今年に入ってから慶大野球部の控え部員に投げるようになった。引退後は草野球もほとんどやっていなかったが、上半身と下半身の捻転差をつくるフォームにするとスピードがアップ。「動作解析が生きたかな」と小さく笑った。

 今後も研究を続けていくつもりだが、この日のトライアウトでNPBだけではなく独立リーグ、社会人野球からも声がかかる可能性が出てきた。「ちょっと考えたいと思いますけど総合的に。条件とか今後のビジョンとか考えていきたい」。異色の右腕に新たな景色が見えてきた。

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