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【トライアウト】引退から5年、元ロッテの慶大院生が151キロ…動作解析学び「フォームに応用」

スポーツ報知 / 2024年11月15日 6時0分

シート打撃に登板した元ロッテの島(カメラ・頓所美代子)

◆プロ野球12球団合同トライアウト(14日・ZOZO)

 プロ野球12球団合同トライアウトが14日、ZOZOで行われた。戦力外通告を受けた選手ら45人が参加。元ロッテで慶大大学院生の島孝明投手(26)が最速151キロを記録するなど注目を集めた。巨人に在籍していた選手は菊田拡和内野手(23)ら9人が参加して現役続行をアピールした。

 段ボールから取り出した背番号40の縦じまのユニホーム。5年ぶりに袖を通した島は「懐かしいな」と感慨に浸りながらZOZOのマウンドに立った。シート打撃で打者2人と対し、前ヤクルト・西田に投じた右スリークオーターからの2球目は151キロを記録した。最速は東海大市原望洋3年時に出した153キロで、プロでは140キロ台後半が大半。「ビックリです」と驚いた。

 16年ドラフト3位でロッテ入りも、3年間で1軍登板はなし。19年限りで引退すると国学院大に入学し、今春から慶大大学院に進学。継続して動作解析を学んできた。現行方式のトライアウトが最後になると耳にして「チャレンジしたい」と受験を決断。引退後は草野球をすることもほとんどなかったが、解析の実証もかねて慶大の控え選手に3日に1度の割合で50~60球を投げて本番に備えた。「動作解析が生きました。体の捻転差をつくって、力を出しやすい体の角度をフォームに応用しました」と満足げに振り返った。

 今後はアナリストなどを目指していく意向だが、この日の好投でNPBを含め、現役復帰の可能性も広がった。誘いがあったときには「ちょっと考えてみたいと思います」。異色の右腕に新しい景色が見えてきた。(秋本 正己)

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