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「伝家の宝刀」「無四球」「得点後の回」…日韓戦の勝因を宮本和知氏が分析

スポーツ報知 / 2024年11月16日 5時5分

3回2死、羅承燁から空振り三振を奪い雄たけびを上げる高橋宏斗(カメラ・上村 尚平)

◆ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 1次リーグB組 日本6―3韓国(15日・台北ドーム)

 高橋宏、隅田、藤平の3人で8回17奪三振。それぞれが「伝家の宝刀」を徹底的に勝負球にしていたね。

 高橋宏は8Kのうち7つがスプリット。スプリットが低めに決まれば三振、浮けば真っすぐ待ちの韓国打線にとって絶好の半速球になって打たれていた。打ち取り方がワンパターンで不安を残したけど、次はカーブをうまく使って緩急をつけた投球をしてほしいね。隅田は6K中5つがチェンジアップ、藤平は3つともフォーク。唯一無二の武器を持っている強みを非常に感じた一戦だったよ。

 シーソーゲームの中、日本の勝因は基本に忠実な野球をしたこと。一つは「四球」。投手陣は結局、無四球だった。逆に打線は3四死球の後に牧が逆転打。被安打10でも与四死球0だったことが、最終的なスコアにつながったんじゃないかな。もう一つは「点を取った後の回」。投手にとって一番大切と言われる打線が得点した直後のイニングで、計3回1安打無失点、8奪三振。大切なことをきっちりやった結果の勝利だよ。

 韓国はほとんどがイニング途中の投手交代だったのに対し、日本はしっかり回の先頭からの交代だった。この点でも日本にリズムが生まれやすかったと言えるね。(スポーツ報知評論家・宮本 和知)

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