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常翔学園・白木繁之監督「ここから優勝を目指したい」6度目の全国制覇見据える 42度目の花園切符に井本章介主将「ホッとしている」

スポーツ報知 / 2024年11月18日 6時0分

後半、抜け出してトライを決める常翔学園NO8井本章介(左=カメラ・田村 龍一)

◆全国高校ラグビー大会▽大阪第3地区決勝 常翔学園55―19近大付(17日・花園)

 全国高校ラグビー(12月27日開幕・花園)の大阪予選決勝3試合が、花園ラグビー場で行われた。第3地区は常翔学園が9トライを挙げて55―19で近大付に快勝。2大会ぶり42度目の出場を決めた。全国優勝5度の名門は22年夏に部員による不祥事があり、昨季は大阪予選決勝で敗退。昨年11月に就任したOB・白木繁之監督(36)の下で危機を乗り越え、聖地切符をつかんだ。第1地区は大阪桐蔭が4大会連続18度目、第2地区は東海大大阪仰星が6大会連続24度目の出場権を得た。

 常翔学園が昨季の悔しさを晴らすようにトライを重ねた。前半4分、近大付に先制トライを許すも、同13分に主将で高校日本代表候補NO8井本章介(3年)が反撃トライ。同点として落ち着きを取り戻し、ここから計9トライの圧倒で花園切符をつかんだ。3トライの井本は「ホッとしている。最初に1本取られたのは反則をした自分たちが悪いから。そこさえ直したら負けない」と胸を張った。

 22年夏、当時の部員3人による不祥事を受け、野上友一監督(現GM)が引責辞任。女性教諭の平池三記監督(現部長)のもとで臨んだ同年冬の花園はシードされたが初戦で敗退し、昨年度は大阪予選決勝で東海大大阪仰星に敗れ、出場を逃した。

 再建を託された教員の白木新監督は「原点に立ち返ろう」と旧校名・大工大高時代のようなバトルに強いチームを掲げた。部員らは日々の練習のほか、早朝7時からの筋トレで1年間で10キロも増量した選手も。ホームステイする沖縄遠征も取り入れ、自主性も育んだ。指揮官は「皆さんが助けて下さった」と安ど。「ここから優勝を目指したい」と早速、6度目の全国制覇を見据えた。(田村 龍一)

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