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御殿場西・女子が常葉大菊川との静岡県対決制して5連覇…空手道東海高校選手権

スポーツ報知 / 2024年11月18日 6時28分

優勝を喜ぶ御殿場西の団体組手メンバー(カメラ・里見 祐司)

◆空手道◇東海高校選手権(17日・静岡市北部体育館)

 団体組手が行われ、女子決勝は御殿場西が常葉大菊川との同県対決を3―0で制し、5連覇を飾った。男子の決勝で御殿場西は済美(岐阜)に敗れて2位。3連覇を逃した。男女の上位4校は来年3月に和歌山で行われる全国高校選抜大会に出場する。

 御西の女子が東海の舞台でも強さを見せつけた。初戦を5―0、準決勝も3―0で制して危なげなく決勝進出。9月の県大会でもファイナルで戦ったライバルの常葉大菊川を、3―0で返り討ちにした。

 1―0で迎えた中堅戦で、主将の宍戸珠子(2年)が勝負強さを発揮した。残り20秒を切って0―0。次鋒(ほう)戦に続いて引き分けると、試合の流れが変わりかねない。「勝って後ろにつなぐ」と気合を入れ直した。思い切りよく前に出て上段突きを決めた。

 先輩の勝利に、副将の山中渚咲(1年)が続いた。団体戦のメンバーに入ったのは今大会が初めてだったが、勇気を持って攻め続ける。残り15秒で3―2と迫られたものの、ラスト9秒での攻防は相打ち。4―3で逃げ切り、仲間と喜び合って「個人戦とは違う楽しさがありました」と声を弾ませた。

 夏の全国総体を18年から22年まで4連覇(20年はコロナで中止)。昨年は3回戦で敗退も、今夏は王座を奪回した。そのメンバーが3人残り、目標はもちろん夏春連覇だ。「まだチーム力が足りない。全国で圧倒的に勝てるように、技術を上げていきたい」と主将は反省も忘れない。

 1年生が多いが、「いい雰囲気で練習できている」と主将。全員が明るい性格で、仲がよいのも強み。山中渚は「選抜優勝を目指して頑張ります!」とさらなる成長を誓っていた。

(里見 祐司)

 〇…男子・御殿場西は先に2―1と王手をかけたものの、副将と大将が敗れてV3を逃した。「劣勢になったときに切り替える力や、競り合いに勝ち切る力をつけないと」と後藤琉斗主将(2年)。今大会で見つかった課題に取り組み、来春の全国ではアベック優勝を目指す。

 〇…女子・浜松開誠館は3校のリーグ戦で争った3人制の団体組手で2連勝。3年生5人が引退して部員が3人になったが、この種目では初の全国切符を手にした。2戦目の県岐阜商戦は先鋒が敗れたが、中堅の河合知花(1年)が「圧勝するつもりでした」と8―1。大将の伊藤歌乃(2年)が4―3で競り勝ち、「全国で優勝できるよう頑張りたい」と気を引き締めた。

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