【ジャパンC】フランスから参戦のゴリアットは底知れない超上がり馬 「完璧」キングジョージVの再現狙う
スポーツ報知 / 2024年11月19日 6時15分
◆第44回ジャパンカップ・G1(11月24日、東京競馬場・芝2400メートル)
<グラファール調教師インタビュー>
―この秋、ジャパンC(JC)を選んだ経緯は?
「ご存じの通り、この馬はセン馬なので、凱旋門賞に出走できません。キングジョージを勝ったあと、秋のターゲットを考えたときに、いくつか候補が上がった中で、私だけではなく、馬主の皆さんもJCがいいだろう、ということになりました」
―春は4月から始動して、7月のキングジョージまで5戦。
「春は全力を出し切っていないレースが続いていました。また、いろんないいジョッキーに乗ってもらいましたが、どうもかみ合わなさを感じていました。ですので、前向きな意味でいろいろ試したく、継続して使ったんです。そのなかでスミヨン騎手はピッタリとハマりましたね」
―この秋は前走のみ。
「セン馬なので選択肢も限られますし、JCを目標に、いい状態で送り込むために消耗させないことを選びました」
―前走(コンセイユドパリ賞1着)の印象は?
「牧場でリフレッシュした効果か、気性もよくなって、体調面もいい状態で出すことができました。ビルドアップに必要なレースで、出来はまだ80%でしたが、レース内容も文句無し。使ったことで狙い通りに状態は上向いています」
―当初から今のような活躍は予感してましたか?
「とにかくビザーリー(奇妙)で、赤ちゃんのような馬でした。今年の春でもそうでしたし、正直なところ、ここまでになるとはいい意味で予想外でした」
―何が変わってきましたか?
「去年と比べると、能力も体調も精神も、何もかもが強くなりました。この秋も成長しています」
―初の長距離輸送は?
「この春に英国にも行きましたし、輸送自体は慣れているので問題ないと思います」
―今年のJCをどう見ますか?
「いい成績のメンバーが集まりましたが、必ずしも飛び抜けた馬がいるわけでもなく、とても混戦だと考えています」
―馬場やタイム面はどうでしょう?
「硬い馬場だったキングジョージで素晴らしいタイム(近10年で3番目に速い2分27秒4)で勝ちましたし、しかもそこで負かした相手(2着のブルーストッキング)が今年の凱旋門賞馬でした。あのレースは完璧なレースでしたので、それが再現できれば問題ないと思います」
―共同馬主となったジョン・スチュワート氏の言動が注目されています。
「(苦笑しながら)私も知らない話も出てくるので、とても楽しんでいます。今までにいないタイプですよね。競馬の世界を大きく変える人物になるかもしれません」
―最後に意気込みを。
「JCは本当にずっと出たいと思っていました。生半可な馬では挑めないということもよく知っていたので、ようやく自信を持って挑める馬に出会えました。いい走りを期待しています」
◆フランシス・グラファール調教師 1977年4月27日生まれ、47歳。仏国出身。2011年にシャンティイ調教場に厩舎を開業。22、23年にリーディング3位。管理馬の日本出走は、イラプトで2回参戦したジャパンC(15年6着、16年14着)以来。
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