紅白初出場のＮｕｍｂｅｒ＿ｉ 神宮寺勇太「本番でどれだけぶちかませるか」

Ｖサインをつくる（左から）神宮寺勇太、平野紫耀、岸優太（カメラ・小泉　洋樹）

　大みそかの第７５回ＮＨＫ紅白歌合戦（後７時２０分）の出場歌手発表会見が１９日、東京・渋谷の同局で行われ、４１組の歌手、グループが発表された。元「Ｋｉｎｇ＆Ｐｒｉｎｃｅ」の平野紫耀（しょう、２７）、神宮寺勇太（２７）、岸優太（２９）で結成した「Ｎｕｍｂｅｒ＿ｉ」らが出席し、初出場への思いを語った。

　充実感と感慨に満ちた表情で、３人は会見の舞台に立った。無数のフラッシュがたかれる中、司会の鈴木奈穂子アナ（４２）からコメントを求められた神宮寺は「今年１月１日にデビューさせていただき、しかも１２月３１日にも舞台に立てる。最高のパフォーマンスをお届けしたい」。その言葉に２人もうなずきながら、平野は目を赤くして喜びをかみ締めた。

　滝沢秀明氏（４２）が設立した新会社「ＴＯＢＥ（トゥービー）」に平野と神宮寺は昨年７月に、岸は同１０月に所属し、同時にグループを結成。今年の元日にはデビュー曲「ＧＯＡＴ」を配信した。“１年目”での大舞台に、３人は口をそろえて「紅白に出られるとは思わなかった」と率直な驚きを明かした。その上で平野は「滝沢社長のサポートがあっての活動。今日は朝起きて、車に乗ったらＮＨＫにいたので、社長とは話せていない。まずは、ありがとうございますと伝えたい」と感謝した。

　今年４月には世界最大級の野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」（米カリフォルニア州）のステージに出演。６月には東京・有明アリーナで初コンサートを行った。現在は全国アリーナツアーを開催中。岸は１年間を振り返り「自分たちの愛情を込めた歌を歌ったり、ファンの方とコンタクトを取ったり。今もツアー中なのでまさに“濃い真っ盛り”かな」と充実感をにじませた。

　３人はキンプリ時代、１８～２２年に５年連続で紅白に出場した。神宮寺は３人で立つ会見に「気が引き締まる。本番でどれだけぶちかませるか。最大限のパフォーマンスを皆さんにぶつけられるのが、楽しみ」と闘志を燃やした。（増田　寛）

　◆Ｎｕｍｂｅｒ＿ｉ（ナンバーアイ）平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太による３人組。２０２３年５月２２日、岸、平野、神宮寺が「Ｋｉｎｇ＆Ｐｒｉｎｃｅ」を脱退。１０月１５日に新グループ結成。２４年１月１日にデビューシングル「ＧＯＡＴ」を配信し、７月にはストリーミングでの再生回数が１億回を突破。同年３月２日にはＮＨＫ総合の生放送音楽番組「Ｖｅｎｕｅ１０１　拡大版」でテレビ初出演。９月２３日に初アルバム「Ｎｏ．Ｉ」（ナンバーワン）を発売。