「初出場組」「復活組」「隠し玉」紅白復権へ求められるカギ…旧ジャニーズ勢不在の昨年は視聴率歴代ワースト

　１９日に行われた「第７５回ＮＨＫ紅白歌合戦」（後７時２０分）の出場歌手発表会見では、スマイルアップ（旧ジャニーズ事務所）から分社化された「ＳＴＡＲＴＯ　ＥＮＴＥＲＴＡＩＮＭＥＮＴ」のアーティストの名前はなかった。ＮＨＫ側も追加の出演交渉は行わないと明言。２年連続で紅白ステージからＳＴＡＲＴＯ社のアイドルが消えることとなった。

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　旧ジャニーズ勢が出場しなかった昨年の平均世帯視聴率は歴代ワーストの３１・９％（第２部＝ビデオリサーチ調べ、関東地区）だった。視聴形態が移りゆくなか、一概に低調とは言い切れないが、幅広い層の人気・知名度を誇る旧ジャニーズ勢が今年も出演しないことで、昨年より１％でも数字を上げることは最重要課題だ。

　視聴者獲得のカギを握るのは親しみやすさ。初出場組でも、ＩＬＬＩＴやこっちのけんと、Ｃｒｅｅｐｙ　Ｎｕｔｓなど、ショート動画のダンスで人気を博した面々がそろった。出演者全員で踊れる企画なども準備しているとみられる。一方でＴＨＥ　ＡＬＦＥＥやイルカ、南こうせつらブランクを経ての“復活組”も多く名を連ねた。年末こそ名曲を聴きたいというシニア層のニーズにも応えた格好だ。

　例年、出演アーティストは特別枠も含めて５０組前後。さらなる“隠し玉”について大塚制作統括も「皆さまのご期待が高まる場合は今後お声がけをさせていただく可能性はある」とほのめかした。時流に即した驚きのキャスティングにも注目が集まりそうだ。（ＮＨＫ担当・宮路　美穂）