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イチロー氏、米殿堂候補 日本人初受賞へ米専門サイト「満場一致で選ばれないわけがない」リベラ氏以来史上2人目の満票受賞へ

スポーツ報知 / 2024年11月20日 6時15分

マリナーズ時代のイチロー

 米野球殿堂は18日(日本時間19日)、2025年の殿堂入り候補者28人を発表し、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(51)ら14人が新たに名を連ねた。日米通算4367安打を記録した希代の安打製造機は日本人初の選出が確実視されており、史上2人目となる満票受賞の期待が懸かる。投票結果は来年1月21日(同22日)に発表される。

 「ICHIRO」の名が再び全米を駆け巡った。殿堂入りの新候補者に選ばれたが、日本人初の選出は確実。突出した成績を残したヒットメーカーを巡る話題は、歴代最多652セーブを挙げたM・リベラ氏(ヤンキース、19年)以来2人目の満票受賞を果たすかどうか、だ。米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は「史上最高の圧勝が確実視」「満場一致で選ばれないわけがない」などと報道した。

 それほど、残した功績は大きい。2001年にメジャーデビューすると、同年に242安打を放ち、史上2人目のMVPと新人王のダブル受賞。04年には史上最多の年間262安打をマークした。各位置で最も優秀な打者に贈られる「シルバースラッガー賞」を3度受賞し、10年連続200安打&打率3割は不滅の大記録。外野手として10度のゴールドグラブ賞、メジャー通算509盗塁と打ってよし、守ってよし、走ってよしの最強選手だった。海を渡った時には27歳だったが、通算3089安打(日米通算4367安打)と快音を重ね続けた。

 野手の最高得票率はヤンキースで3465安打し、5度の世界一に貢献したD・ジーター氏(20年)の99・7%。満票に1票届かなかった。イチロー氏は球宴に10度選出されるなど絶大な人気を誇り、マリナーズが球団公式SNSに「他に類を見ないキャリア」と題した4分15秒の動画を公開するなど今なお愛される。どれほど「100%」に迫れるか、注目は尽きない。

 これまで日本人で米殿堂の候補になった野茂英雄氏は6票、松井秀喜氏は4票と約1%の得票率に終わった。壁は高かったが、異次元の成績を残したイチロー氏は、日本での「プレーヤー表彰」での殿堂入りと合わせて日米で初年度当選が確実視されている。

 ◆米国野球殿堂 米競技者部門は全米野球記者協会(BBWAA)に10年以上在籍する会員が成績などを考慮して投票。75%以上の得票が必要となる。選考期間は10年間で、得票率が5%に満たなければ翌年の対象から外される。選考委員が時代別に功績を残した選手らを選ぶ方式もある。MLBで10年以上プレーし、引退から5年が経過した選手が対象。

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