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巨人・大勢 侍史上最強守護神へ「チャンスをものにしたい」 4試合で2セーブ挙げれば1大会最多4セーブ

スポーツ報知 / 2024年11月21日 5時0分

練習の合間に笑顔を見せる大勢(カメラ・今成 良輔)

 「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」に出場している侍ジャパンの巨人・大勢投手(25)が20日、侍史上最強クローザーとして、世界一を勝ち取ることを誓った。スーパーラウンド(R)初戦となる21日の米国戦に備え、会場となる東京Dでの全体練習に参加。1次リーグ(L)で2セーブを挙げている守護神は、19年プレミア12の山崎康晃、21年東京五輪の栗林良吏が持つ3大国際大会における侍の1大会最多セーブ記録「3」に王手をかけている。「チャンスをものにしたい」と記録更新に意欲を燃やした。

 慣れ親しんだ場所に、大勢が戻ってきた。自然と気持ちは高ぶる。台湾での激闘を終え、21日から始まるスーパーRに向けて東京Dで調整。現在2セーブを挙げており、1大会の侍ジャパン最多セーブ更新が見えている。最強守護神として歴史に名を残す活躍を誓った。

 「WBCでは大谷さんが最後クローザーをやっていて、今大会は僕がクローザーを任せてもらっている。更新するチャンスはなかなかないと思う。チャンスをものにしたいですし、頑張りたい」

 偉業達成を射程に捉えている。3大国際大会における、1大会の侍ジャパン最多セーブは、19年プレミア12の山崎康と、21年東京五輪の栗林が持つ「3」。大勢が今後1セーブを挙げればタイ、2セーブを挙げれば侍史上最多になる。残りは4試合。十分、達成可能な数字と言える。

 ここまで安定感は抜群だ。今大会は15日の韓国戦(台北D)と16日の台湾戦(同)で連投し、ともに3者凡退で2セーブ。1次L無傷の5連勝で突破したチームの守護神として盤石の投球を披露している。「厳しい場面を任せてもらっているので、意気に思いながらしっかり投げることができている」。侍ジャパンでは22年11月の強化試合、日本ハム戦から11登板、11イニング無失点中。大舞台でより輝きを増す強心臓男が、勢いそのままに駆けて抜けていく。

 追い風も吹いている。残りの試合は全て東京D。「東京ドームはホームなので、慣れている」。今シーズン本拠地では21試合に登板して防御率0・44。失点はわずかに1と、圧倒的な投球を見せてきた。「いい球場でまたやれるので、世界一にしっかりとなりたい」。“我が家”に戻り、闘志は一層みなぎっている。

 大会中には巨人のチームメートである高梨、山崎伊から連絡があったという。「僕がプレミアで台湾行っているのは分かっていると思うけど、伊織さんはゴルフ、高梨さんはご飯に行こうと言ってきました。わざとだと思う」とニッコリ。先輩たちがシーズンと変わらぬ姿勢で、気に掛けてくれることがうれしかった。

 自身の記録以上に求めるのは当然、世界一の称号。ただセーブ記録の更新は勝利を意味し、その目標に近づく。24日の決勝(東京D)に進出した場合、戸郷、井上、大勢による巨人勢リレーが実現する可能性もある。「素晴らしいメンバーで野球ができている。みなさんと優勝を分かち合いたいと思っているので、その輪の中心にいれたら。一個一個の積み重ねになるので地に足を着けて戦っていく」。歓喜のマウンドの中心で守護神として君臨する。(宮内 孝太)

 〇…吉見投手コーチは、救援の大勢と藤平について残り4試合で3連投はさせない方針を示した。21日の米国戦は試合展開によるが、僅差での逃げ切りを図る場合、2人を起用する予定。「2人が(そろって)連投するのは避けたい」とその後は、2戦目に登板した方は3戦目に休養、2戦目に休養した方は3戦目に登板し、決勝で再び2人を投入するプランで、連覇を狙う。

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