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「名バイプレーヤー」「プレーボーイ」「自転車おじさん」火野正平さんが見せた様々な顔

スポーツ報知 / 2024年11月21日 5時0分

最期まで仕事復帰を目指していたという火野正平さん

 時代劇や2時間ドラマなどの名バイプレーヤーとして多くの作品に出演し、数々の女性遍歴からプレーボーイとしても知られた俳優の火野正平(ひの・しょうへい、本名・二瓶康一=にへい・こういち)さんが14日に死去した。75歳。所属事務所が20日、公式ホームページで発表した。事務所によると、4月から持病でもある腰痛のため療養していたが、夏に腰部を骨折したことで、さらに体調を崩していたという。

 飾らない人柄で愛された火野さんが静かに天国へと旅立っていた。

 この日、所属事務所がホームページで死去を報告。すでに葬儀は家族葬で済ませており「最期まで仕事復帰を願っておりましたが、叶(かな)いませんでした。自宅で家族に見守られ、穏やかな最期でした」とした。長年、仕事を共にした芸能関係者は「3か月くらい前から体調が悪いと聞いていたけど、早過ぎる。とにかく人懐っこい性格で、誰からも愛された。彼を嫌いなやつなんていない。また一緒に仕事をしたかった」とガックリ肩を落とした。

 火野さんは今年4月、持病の悪化を理由に2011年スタートのNHK BSプレミアムの旅番組「にっぽん縦断 こころ旅」のロケを中止すると発表。治療を続けていたが、9月に腰部を圧迫骨折したため引き続きの治療が必要であるとし、現在放送中の「2024秋の旅」は、代役を立て放送していた。8月23日には宅配ドライバーを演じた出演映画「ラストマイル」が公開されたが、完成披露イベントの出席や公開前のインタビュー取材の依頼も腰痛を理由に辞退していた。

 12歳から劇団「こまどり」に入り、73年のNHK大河ドラマ「国盗り物語」の豊臣秀吉役で注目を集めた火野さん。その後も渋い声と味わい深い演技で名脇役として活躍したが、それと並んで知られたのが「プレーボーイ」としての顔。70~80年代にかけてワイドショーをにぎわせたが、最近では別の顔を見せていた。

 それが「自転車で全国を回る優しいおじさん」としての火野さん。“旅人”として出演した「にっぽん―」では相棒の自転車「チャリオ」に乗って日本中を自転車旅する様子が人気を博した。番組はこの日、ホームページで「1200日を超える旅を続けてくださったことに、深く感謝を申し上げるとともに、心より哀悼の意をささげます」とコメント。NHKの稲葉延雄会長も、東京・渋谷の定例会見の席で「長きにわたって支えていただいた」と追悼した。24日正午からは、未放送分が追悼番組として放送されることが決定した。

 ◆火野 正平(ひの・しょうへい)本名・二瓶康一(にへい・こういち)。1949年5月30日、東京都生まれ。劇団「こまどり」に入り、62年にドラマ「少年探偵団」でデビュー。73年にNHK大河「国盗り物語」の秀吉役で注目を集めて以後、個性派の名バイプレーヤーとして活躍。昨年公開の映画「君たちはどう生きるか」では、大伯父役で声優を務めた。

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