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「月に2、3回上がれれば」巨人・浅野が3年目へ決意 今年一番うれしかったのは「1軍でお立ち台に立てたこと」

スポーツ報知 / 2024年11月22日 5時30分

稲城市立南山小学校を訪問した浅野は阪神・伊藤将のTシャツを着た生徒の鋭い質問にタジタジとなる(左は山瀬=カメラ・竜田 卓)

 巨人の浅野翔吾外野手(19)が21日、勝利の立役者として、お立ち台に上がる回数を「月に2、3回」と設定し今季の3回から増やすことを誓った。プロ2年間では夏場に調子を上げているが、3年目の来季は開幕からスタートダッシュを決める覚悟だ。この日、キャリア教育事業の一環として東京・稲城市立南山小学校を訪問した若武者は鍛錬のオフを過ごして、不動の定位置を奪いにいく。

 勝利の先導者となる決意の表れだった。浅野は視線を来季に向け、さらなる飛躍を期した。お立ち台に上がる回数を増やすことを誓い「来年は月2、3回くらい。それくらいは上がれれば」と、高い目標として設定した。

 格別の瞬間をもっともっと味わいたい。この日の小学校訪問。質問コーナーで「今年一番うれしかったことは何ですか」と問われ、浅野は頬を緩めて答えた。「1軍でお立ち台に立てたことがうれしかった。お立ち台に立つということは自分が打って勝ったということなのでうれしかったです」

 今季は8月14日の阪神戦(東京D)で今季初安打となる満塁弾を放ち、ヒーローに。東京Dでは今シーズン計3度お立ち台に立った。ノルマ通り月に2~3回のペースを続けることができれば、年間で15回は超える見込みだ。お立ち台は、すなわち勝利の立役者を意味する。それだけの活躍をすれば今季の成績を超えることは間違いなく、不動の定位置確保にも当然つながる。

 そのためにも、まずは得意ではない春先を攻略する。プロ2年間はともにシーズン序盤に苦しみ、夏場に打撃の調子を猛烈に上げてきた。夏に強いことは頼もしいが、レギュラー奪取には開幕からの活躍が求められる。「夏はみんな疲れるので、そこで打ってカバーできるのもいいけど、そこだけ強いのは良くない。改善できるようにして、来年は春からどんどん打って活躍したい」と気合をみなぎらせた。

 スタートダッシュを決めるためには、オフの過ごし方も重要な要素となる。自主トレは単身で行う予定。バットを振り込むことと並行して、肉体強化に努める。「体幹とか基本的なところから一から見直す。体づくりをトレーナーと相談してやっていきたい」。地道な下地づくりからこだわり、春からアピールしていく。

 小学校訪問で児童とキャッチボールなどで交流し、気持ちも新たになった。「自分が40歳くらいまで野球をすることができたら、今日の小学生の中からもしかしたらジャイアンツに入る人もいるかもしれない。そういうときに話せるように、自分も長く活躍したい」。来季は何度もヒーローとなり、連覇の旗手となる。(宮内 孝太)

 〇…山瀬と浅野が小学校を訪問し、質問コーナーを行った。阪神・伊藤将のTシャツを着た児童からは「野球するうえで、どの球場が一番いいですか」と問われ、山瀬は「甲子園って言ってほしいのかな」と笑いを誘う回答をした上で、「高校の時に甲子園でプレーしたけど、今は東京ドームです」と答えた。自身の体験を交えながら、交流を深めた。

 ◆G浅野の春先 1年目の4、5月はプロの壁に苦しんだこともあり、イースタン・リーグで打率2割前後を推移した。徐々に適応し、7月に初昇格。8月にはプロ初安打と初本塁打をマークした。2年目の今季は開幕1軍も3試合で9打数無安打に終わり、4月8日に2軍へ合流。ファームでも打撃不振に陥り、6月中旬まで打率1割台だった。それでも6月下旬から一気に調子を上げ、8月に再昇格。自慢の打撃で存在感を見せて1軍に定着した。

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