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【神宮大会】“敦賀気比の一番星” 岡部飛雄馬が一発含む2安打3打点「びっくりしています」父・烈雄さんと二人三脚

スポーツ報知 / 2024年11月22日 5時0分

敦賀気比の岡部飛雄馬主将

◆第55回記念明治神宮大会第2日 ▽高校の部準々決勝 敦賀気比11―5沖縄尚学(21日・神宮)

 高校の部は準々決勝2試合が行われ、敦賀気比(北信越)が沖縄尚学(九州)との打ち合いを制し、2015年以来9年ぶりの初戦突破を果たした。漫画「巨人の星」の主人公、星飛雄馬から名付けられた岡部飛雄馬遊撃手(2年)が、本塁打を含む2安打3打点と大暴れした。横浜(関東)も4強に進んだ。大学の部では、環太平洋大(中国・四国3連盟)が準々決勝に、天理大(関西5連盟第1)が準決勝にそれぞれ駒を進めた。

 “敦賀気比の星”が躍動した。5―2の6回1死一、二塁、岡部が内角直球を振り切り、右翼席へ沖縄尚学を突き放す3ランを放った。「ライトオーバーくらいかなと思ったんですけど、うまく伸びてくれた。自分でもびっくりしています」。神宮の舞台で公式戦初本塁打をマークし、チームを9年ぶりの初戦突破に導いた。

 足でも魅せた。2―2の5回1死一、三塁。三塁走者の岡部は、相手投手の前に転がったスクイズに頭から飛び込んだ。チームは故障防止のため“ヘッドスライディング禁止令”が出ていたが、「スライディングだとタッチされると思ったので頭からいこうと。必死に1点を取りにいった」と岡部。気迫の勝ち越しヘッドスライディングで、試合の流れを一変させた。

 漫画「巨人の星」のファンだという父・烈雄さんに名付けられた。幼い頃から二人三脚で野球に取り組み、漫画のように河川敷で100本ノックを受けたこともある。厳しい指導が続いたが「怒った後に理由を教えてくれる。それで野球が嫌いになることはなかった」と岡部。今でも帰省したときには父と練習するという。

 身長は164センチと小柄も、1年生から試合に出場し、現在はチームのリードオフマンを担う。目指す星飛雄馬と同じプロの世界へ、父とともに歩んでいく。

 ◆岡部 飛雄馬(おかべ・ひゅうま)2007年11月20日、兵庫・宝塚市生まれ。17歳。安倉小1年から安倉里ノ坊キングスで野球を始め、6年時には阪神タイガースジュニアに所属。中学では兵庫伊丹ヤングでプレー。敦賀気比では1年春からベンチ入りし、今春センバツは背番号6で出場。50メートル走6秒0。164センチ、65キロ。右投左打。

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