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平野美宇「相手は凡ミスがなかった」中国の陳幸同に0―3で敗れ脱帽 4強逃す…WTTファイナル

スポーツ報知 / 2024年11月22日 16時43分

準々決勝で陳幸同と対戦した平野美宇

◆卓球世界ツアー ▽WTTファイナル 第3日(22日、福岡・北九州市立総合体育館)

 女子シングルス準々決勝が行われ、今夏のパリ五輪団体銀メダルで世界ランク13位の平野美宇(木下グループ)は、同7位の陳幸同(ちん・こうどう、中国)に0(3―11、8―11、5―11)3で敗退した。過去に6連敗。直近の10月のアジア選手権団体決勝では3―1で勝っていた相手だったが、“2連勝”は飾れなかった。試合後に取材に応じた平野は「前回の対戦で勝っていたので、チャンスはあるかなと思っていたけど、(普段と違った同大会とは)台やボールも違う。その中で相手の選手は凡ミスが全くなかった。すべてに穴がない。相手が万全な時に自分が勝つ技術が少ない。得点源が少ないと感じた」と力の差を痛感していた。

 世界ランク1位の孫穎莎(そん・えいさ、中国)を初戦で破った強敵にはね返された。平野が得意とするバック対バックのラリーで向かっていくが、陳に返された。0―1の第2ゲーム中盤では回り込んでフォアで振り切り、クロスに決めたが、相手はさらに勢いが増す。サーブで変化をつけて相手を崩そうと試みたが、最後まで糸口を見いだせず、完敗に終わった。「相手はバックが固く、難しかった。サーブ3球目など強化して得点源を増やしたい」と課題を口にした。

 今年は1月の全日本選手権で念願だったパリ五輪のシングルス代表権をつかんだ。五輪本番はシングルス8強、ダブルスでは自身2大会連続の銀メダルを獲得。アジア選手権団体では50年ぶりに中国を倒しての金メダルに輝いた。「自分の中で一番大きかったのは、オリンピック。幸せな1年だったと思います」と振り返った。主な国際大会は今季の戦いが終了。今後はTリーグなどを検討し、来年1月の全日本選手権に向かっていく。

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