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【侍ジャパン】「これから打つ」牧秀悟が守護神に宣言通りの決勝満塁弾 国際大会26連勝で決勝進出王手!

スポーツ報知 / 2024年11月23日 5時0分

6回2死、満塁本塁打を放った牧(右から2人目)はナインと一緒に「デスターシャ」(カメラ・上村 尚平)

◆ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 スーパーラウンド 日本9―6ベネズエラ(22日・東京ドーム)

 「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」のスーパーラウンド(R)第2戦が行われ、日本はベネズエラに逆転勝ち。国際大会の連勝を26とし、決勝進出に前進した。2点を追う6回、同点としてなお2死満塁から牧秀悟内野手(26)が左翼へグランドスラムを放つなど、この回6得点で試合を決めた。2番手の井上温大投手(23)は3失点で一時逆転を許したが、打線に救われ今大会3勝目。23日の台湾戦(東京D)に勝つか、敗れてもベネズエラが米国に負ければ決勝進出が決まる。

 ファンが総立ちで打球の行方を追った。6回、2点差を追いつき、さらに2死満塁。牧が138キロの甘く入ったスライダーを鋭く振り抜いた。確信の一打は左翼スタンド中段に飛び込む勝ち越しのグランドスラム。侍ジャパンの3大大会では、15年のプレミア12の1次R・米国戦(台湾)で松田宣浩が放って以来の満塁弾だ。「今日まで全然打てていなかったので、その気持ちが高ぶったじゃないですけど、うれしかった」。打席に入る前には大勢に「これから打つ」と宣言する有言実行打となった。一挙6点を奪う豪快逆転劇の主役は、待望だった佐野との“侍版デスターシャ”も実現させた。

 井端監督の期待に応えた。宮崎での合宿時には4番候補に挙がっていた。結果的に4番を森下に譲ることとなったが、指揮官は「牧はどこでも仕事をして打点を挙げてくれる」と信頼を寄せる。5番ではなく、あえて6番。15日の1次L・韓国戦(台北D)でも逆転打を放つなど、勝負どころではよりいっそう燃える。「どの打順でもチャンスで回してくれる。チャンスで打ちたい」。今季、DeNAでは2番から6番まで幅広く任されたことで増えた引き出しが侍ジャパンでも生かされ、石井野手コーチも「牧は意外と4番以外でもいける」と感心。シーズン終盤では2番としてチームを日本一に導いた打力を買われて実現した“ダブル4番構想”が見事にハマっている。

 牧の侍3大大会3号で奪ったリードを守り切ったチームは国際大会26連勝。決勝進出へ王手をかけた。「予選では向こうの本拠地で試合をしたけど、勝つことができた。今度は日本の応援の力を見せつけて戦っていければ」。勝負強さの源は各チームのファンが結集する代表ならではの特大“秀悟コール”。最強6番はシーズンの疲労が残る体を奮い立たせ、スーパーR全勝から決勝、大会連覇へとチームを導く。(内藤 菜月)

 ◆記録メモ

 ▼3大大会3人目の満塁本塁打 牧(D)が6回、勝ち越しの満塁本塁打。日本代表の満塁弾は19年3月10日、メキシコとの強化試合で、吉田正尚(オ)が1回、代表4番初打席でマークして以来。プロが出場した3大大会(99年以降)では、13年WBCの2次R・オランダ〈1〉戦目の坂本勇人(巨)、15年プレミア12の1次R・米国戦の松田宣浩(ソ)に次ぎ3人目。

 ▼1イニング2発 日本は6回、坂倉もソロ。3大大会(99年以降)での1イニング2発以上は、15年プレミア12、メキシコとの3位決定戦2回に、山田哲人(ヤ)、中田翔(日)、松田の1イニング3発以来、7度目。

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