「新日本プロレス」高橋ヒロム、劇的「名勝負」で破った藤波辰爾に驚嘆「70歳なんてウソだろ?なんて力強いんだ」…11・22後楽園全成績
スポーツ報知 / 2024年11月23日 9時49分
◆ドラディション「DRAGON EXPO 1978」(22日、後楽園ホール)観衆1350・超満員
プロレス界の“レジェンド”藤波辰爾が主宰する「ドラディション」が22日、後楽園ホールで「DRAGON EXPO 1978」を開催した。
メインイベントで藤波が新日本プロレスの高橋ヒロムと一騎打ち。2人は昨年5・30「ドラディション」後楽園ホール大会の6人タッグで初対決。試合後に一騎打ちを約束し1年半の月日を経てついにシングルが実現した。
1978年1月23日にニューヨークでWWWF(現WWE)ジュニアヘビー級王座を獲得し日本マット界にジュニアの歴史を切り開いた藤波と5度もIWGPジュニアヘビー級王座を獲得し「BEST OF THE SUPER Jr.」を4度優勝した現在のジュニア第一人者のヒロム。さらに特別レフェリーを平成時代にトップとしてジュニアをリードした獣神サンダー・ライガーが務めた日本のジュニアヘビー級の歴史を体現した一戦。ピンクのロングガウンで入場したデビュー53年、71歳の藤波。34歳で14年目のヒロムの一騎打ちは、昭和の新日本プロレスがよみがえるグラウンドの展開からスタートした。
ヒロムの強烈なチョップで一気に過熱。藤波も張り手で応戦したが、ヒロムの強烈なドロップキックを顔面に浴びグロッギーに追い込まれた。ただ、藤波も逆襲しドラゴンロケット、ドラゴンスープレックスを繰り出そうと反抗。ドラゴンスクリューでマットへ倒すと足4の字固めで一気に追い込んだ。
さらにドラゴンバックブリーカーを放ったが逆に左膝を負傷。最後は、ヒロムちゃんボンバーからTIME BOMBでライガーがカウント3をたたいた。70歳とは思えない美しい肉体と驚異的なスタミナで37歳のジュニア戦士トップと名勝負を刻んだ藤波へ超満員のホールは「ドラゴンコール」の大合唱が奏でられた。
バックステージでヒロムは藤波に「70歳なんてウソだろ?なんて力強いんだ。何度も危なかった。ウソじゃねえよ。この現役ピチピチのジュニア最強のこの俺が、本当に危なかったんだ。凄い」と絶賛した。
そして「若い人間全員が苦労してるよ。上の人間が上の人間に、いまの時代のプロレスを否定されたら、なに信じればいいんだよ!?アンタらだけは否定しないでくれ。じゃないと、この先のプロレスがなくなっちまう。いまの時代の人間は、アナタたちが残してきてくれたプロレスというものを必死に残そうと、必死にお金を稼ごうと頑張ってるんだ。10年後、20年後、30年後、プロレスがあるか分からないよ。それはいまの頑張っている人間に懸かっているんだ。その頑張っている人間のことを、もっと褒めてあげてください」と訴え「いつの時代もそうだ。アナタたちのときもそうだったのかもしれない。だとしたら、同じことをしないでくれ。俺は藤波辰爾さんの、『いつの時代も、どの時代もプロレスは面白い』という言葉、最高に大好きで、最高にリスペクトができる。リスペクトさせてくれ、頼む」とメッセージを送った。
さらに「藤波さんがあと10キロぐらいやせてくれたら、来年の『BEST OF THE SUPER Jr.』にエントリーしてほしいぐらいの輝きを放ってるよ」と熱望し「あの輝きは誰にも負けない。誰も勝てない。誰もが経験してほしい、あの人とのシングルを。でも、なかなかできないだろう。だったらこっちが上に上がって、俺みたいになって藤波辰爾さんと試合するしかない。絶対みんな経験するべきだ。運がいいことに、藤波辰爾さんは生涯現役を言っている。何度だってチャンスがある。みんなでもっともっと、もっともっとプロレス界盛り上げて、強くなろうぜ」と呼びかけていた。
◆11・22後楽園ホール全成績
▼メインイベント 60分1本勝負※スペシャルレフェリー 獣神サンダー・ライガー
○高橋ヒロム(15分44秒、TIME BOMB→片エビ固め)藤波辰爾●
▼セミファイナル スペシャルシングルマッチ 45分1本勝負
○鈴木みのる(17分30秒、ゴッチ式パイルドライバー→体固め)長井満也●
▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○船木誠勝、LEONA(15分23秒、ハイブリッドブラスター→体固め)宮原健斗、井上凌●
▼第3試合 タッグマッチ 15分1本勝負
△関本大介、真霜拳號(15分00秒 時間切れ引き分け)石川修司、田村ハヤト△
▼第2試合 6人タッグマッチ 15分1本勝負
○AKIRA、スペル・デルフィン、田中稔(11分01秒、ムササビプレス→片エビ固め)越中詩郎、ザ・グレートサスケ、高岩竜一●
▼第1試合 6人タッグマッチ 15分1本勝負
倉島信行、○MAZADA、田島久丸(7分56秒、胴絞めスリーパーホールド)アンディー・ウー、三州ツバ吉●、鈴木敬喜
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
鈴木みのる、9年半ぶり「ドラディション」で長井満也と初の一騎打ちに勝利「俺の方が先を歩いている」…11・22後楽園ホール
スポーツ報知 / 2024年11月23日 9時18分
-
高橋ヒロムと劇的「名勝負」藤波辰爾、70代の「夢」を告白「全国の城をプロレスで回る」…11・22後楽園全成績
スポーツ報知 / 2024年11月23日 8時26分
-
【ドラディション】70歳・藤波辰爾「高橋ヒロムは思ったより強かった」 一騎打ちで大激闘
東スポWEB / 2024年11月22日 21時54分
-
藤波辰爾、高橋ヒロムと「70歳」の名勝負も惜敗「新日ジュニアは強ぇや!」…11・22後楽園全成績
スポーツ報知 / 2024年11月22日 21時53分
-
藤波辰爾、長年の夢だった「お城プロレス」実現…「小倉城」でファイト
スポーツ報知 / 2024年11月21日 10時2分
ランキング
-
1侍ジャパンは2次ラウンド2連勝、決勝進出の条件は…23日昼の試合結果で決定の可能性も
読売新聞 / 2024年11月23日 0時20分
-
2【侍ジャパン】ベネズエラに逆転勝利で無傷の7連勝&国際大会26連勝 2大会連続決勝に大きく前進 牧が決勝満塁弾など13安打9得点
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月22日 23時2分
-
3「私は重い不安障害とADHDを患っている」 女子フィギュアで輝く裏で…人知れぬ葛藤を抱えて立つリンク
THE ANSWER / 2024年11月23日 8時13分
-
4侍ジャパン・早川 23日の台湾戦先発へ「決勝にいい弾みをつけられるような投球をしたい」
スポニチアネックス / 2024年11月23日 5時1分
-
5ベネズエラ・ロペス監督「夢であり、これぞベネズエラだという試合をやろう!」 日本戦敗戦も前を向く
スポニチアネックス / 2024年11月22日 23時44分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください