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「大きな胸を生かして圧力をかけること」「立ち合いで迷わないこと」千秋楽の大関相星決戦を元大関・琴風が展望

スポーツ報知 / 2024年11月24日 6時50分

霧島(左)をつり出しで下し1敗を守った豊昇龍(カメラ・今西 淳)

◆大相撲 ▽九州場所14日目(23日・福岡国際センター)

 記者連中が「どっちが勝ちますか」と質問してくる。私は専門家だけど予想屋ではない。「分からない」と答えるだけ。でも、横綱不在の場所で番付上位の琴桜と豊昇龍の千秋楽での相星決戦。これが番付社会の大相撲。最近は番付が崩れ、平幕優勝なども誕生している。2人の大関が最後を締めてくれる。最高だね。

 2人とも腹をくくったのだろう。14日目を完璧な相撲で千秋楽を迎える。琴桜と豊昇龍の過去の対戦をビデオで見ると、意外にも立ち合いから琴桜が攻め込まれている。この傾向は千秋楽でも継続されるのか。今場所の豊昇龍は立ち合いから厳しい攻めが目立つ。琴桜は受け身になると苦しい。立ち合いから大きな胸を生かして、逆に圧力をかけることが大事になってくる。

 豊昇龍は立ち合いで迷わないこと。もろ手で突くのか、霧島との一番で見せたように2本差すのか。迷いが生じると琴桜の勢いに負ける。立ち合いの変化はないと思うが、相撲は、立ち合いから始まるという基本が大一番のポイントだ。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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