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【神宮大会】広島商エースの大宗和響は延長10回184球に「感じたことのない疲労感」も中1日決勝「先発でも行ける」

スポーツ報知 / 2024年11月24日 6時0分

試合に勝利し引き揚げる広島商ナイン(カメラ・岡野 将大)

◆第55回記念明治神宮野球大会第4日 ▽高校の部準決勝 広島商1 1―9敦賀気比=延長11回タイブレーク=(23日・神宮)

 甲子園春夏7度の優勝を誇る広島商が乱戦を制した。背番号1の大宗和響(かずき)投手(2年)が184球で延長10回まで11安打8失点(自責点2)。「感じたことのない疲労感」という熱投で、神宮初出場にして県勢初Vに王手をかけた。

 7回まで無失点と好投しながら、8、9回に味方の失策も絡んで5点を奪われ、追いつかれた。この時点ですでに152球を投じていたが、8―5の延長10回も続投。なんとか同点で踏みとどまり、最終回は代わった徳永啓人投手(2年)が粘る敦賀気比を振り切った。

 1週間500球以内の投球数制限が導入された20年以降、甲子園での最多投球は今夏の鳴門渦潮・岡田力樹の185球。これに迫る球数となったことに、荒谷忠勝監督(48)は「背番号1をつけている分、厳しい場面で経験をさせたかった」と説明した。

 決勝は横浜が初めて全国制覇を成し遂げた73年センバツと同じ顔合わせ。大宗は「先発でも行けるという気持ちになっている」と、中1日で再びマウンドに向かう構えだ。(瀬川 楓花)

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