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全勝で来た日本と3敗をしている台湾が何のハンデもなく戦う決勝戦…今後改善を 高木豊さんの提言

スポーツ報知 / 2024年11月25日 5時30分

5回1死一、二塁、陳傑憲に右越え3ラン本塁打を打たれ浮かない表情の戸郷翔征(カメラ・中島 傑)

◆ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 ファイナル▽決勝 日本0―4台湾(24日・東京ドーム)

 戸郷は立ち上がりから、真っすぐが厳しいところに決まっていなかった。球の勢いとファウルでしのいでいたが、5回に2発を浴びてしまった。8番打者には出合い頭の一発。3番に食らった3ランは内角寄り低めの150キロをうまく打たれたが、本来ならフォークを投げるところ。裏をかいてのストレートだっただろうが、台湾打線は最初から真っすぐ狙いで思い切りのいいスイングをしていただけに、痛恨の被弾になった。

 全勝で来た日本と、3敗をしている台湾が、何のハンデもなく戦う決勝戦。また予告先発を50万円の罰金だけで変更できることなど、理不尽に思うところはあるが、これはルールだから仕方がない。ただ今後の改善点として考えてもらいたい。

 日本と台湾を往復して4連戦が2度という過酷な日程。巨人・岡本和、吉川、ヤクルト・村上の野手陣、投手でもオリックス・宮城、DeNA・東らが参加できず、万全のメンバーとは言えない中、選ばれた選手たちは日の丸のプライドを持ち、本当によく頑張った。

 中でも小園、森下、辰己、佐野らが、代表選手として使えると井端監督に思わせる働きを見せたことは大きな収穫。新人として来季プレーする宗山や金丸を含めて、1年4か月後に迫っているWBCメンバーの選択肢が増えたことは間違いない。また今回の敗戦で国際大会の連勝が止まり、肩の荷が下りた側面もある。リセットしてWBCに向かうことができる。(スポーツ報知評論家・高木 豊)

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