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バレー男子代表監督にロラン・ティリ氏 東京五輪金フランスの名将…28年ロス五輪でメダル獲得へ

スポーツ報知 / 2024年11月25日 16時49分

 日本バレーボール協会は25日、男子日本代表の次期監督に、2021年東京五輪でフランス代表監督として金メダルに導いたロラン・ティリ氏(現大阪B監督)の就任内定を発表した。フィリップ・ブラン前監督は2大会連続8強入りしたパリ五輪後に退任していた。

 世界一を知る名将に、日本男子の夢を託す。パティリ氏は、選手時代に同国代表で88年ソウル、92年バルセロナ五輪に出場。引退後はフランスリーグで指導し、12年にフランス代表監督に就任。15年、17年にワールドリーグ優勝、東京大会では金メダルに輝くなど、国際舞台で実績を残した。20年に日本のパナソニック(現大阪B)の監督に就任。東京五輪までの期間は一時的に2チームの監督を兼務し、昨年の全日本選手権で5大会ぶりの優勝に導き、今年10月に開幕した大同生命SVリーグでは第7節までの時点で10勝2敗(勝率0・83)で10チーム中、首位を走っている。

 日本協会の川合俊一会長は今月上旬の理事会後の取材で「パリ五輪以上の成績を収めてくれる方が第一。もう一つは(トップの下の)B代表やアンダー世代を強化することも考えてくれる方。この2点が一番の選考基準になった」とすでに人選し、「担当者レベルで本人とは話し合いができている」と好感触を語っていた。

 男子代表は、ティリ氏と選手時代にフランス代表でチームメートだったブラン前監督が率いた今夏のパリ五輪で、目標のメダルには届かぬ2大会連続での8強だった。ティリ氏は、日本がこれまで軸に据えてきたサーブやサーブレシーブなどを大事にし、緻密(ちみつ)にチームをつくりあげる。28年ロサンゼルス五輪で56年ぶりのメダル獲得へ、経験豊富な新指揮官がタクトをふるう。

 

 ◆ロラン・ティリ 1963年12月1日、フランス出身。60歳。フランス代表で406試合に出場。欧州選手権で2度のメダル獲得。五輪は88年ソウル、92年バルセロナ大会出場。2005、06年にチェコ代表監督を務め、12年からフランス代表監督。五輪は16年リオから2大会連続で指揮を執り、21年東京大会金メダル。20年からパナソニック(現大阪B)監督。

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