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元ライトフライ級世界王者を父に持つ健文トーレス「ただ世界王者になるためにクリアしていく」…12・21TM静岡

スポーツ報知 / 2024年11月25日 17時43分

左から大会のファウンダー・亀田興毅、亀田京之介、レネ・カリスト、健文トーレス、TMKボクシングジムの亀田和毅(カメラ・森口登生)

 プロボクシング元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏ファウンダーが手がける興行「3150×LUSHBOMU vol.3」(12月21日、ツインメッセ静岡)の発表会見が25日、大阪市内のTMKボクシングジムで行われた。

 新たに3試合が発表され、元WBCライトフライ級王者のヘルマン・トーレスを父に持つ健文トーレス(TMK=20戦15勝10KO5敗)はナッタポン・ジェンケーウ(タイ=17戦13勝9KO4敗)と53・2キロ契約の8回戦に試合が決定。亀田3兄弟の従兄にあたる亀田京之介(TMK=19戦14勝8KO3敗)はアンジェロ・ベルトラン(フィリピン=12戦10勝8KO2敗)とフェザー級8回戦に挑む。TMKプロモーション所属のレネ・カリスト(メキシコ=23戦全勝5KO)は、IBF世界スーパーフライ級王座決定戦として、ウィリバルド・ガルシア(メキシコ=28戦22勝13KO5敗1分け)と試合を行う。

 かつて“天才ボクサー”とも称された健文トーレスは「ただ単純に『健文やっぱり強いな』と思ってもらいたい」と、次戦のテーマを掲げた。8月に行われたWBO世界スーパーフライ級1位のKJ・カタラジャとの7年ぶりの国内復帰戦は2―1で判定勝利。しかし、納得はいっていない様子で「前回の試合を一言で表すなら『勝ち逃げ』。そうじゃなくて自分で考えたことを実践して結果を出せたら。天才とかそんな言葉じゃなくて、ただ単純に『強いな』と次の試合では必ず感じてもらえると思う」と、次戦へ力を込めた。10月で37歳を迎えた。それでも「僕のお父さんも35歳で世界タイトルマッチをした時、1人で韓国に行って世界チャンピオンになっているので。DNAなのか分からないですけど、日本とか海外とかそういう見方でボクシングはしていない。与えられた試合を、ただ世界王者になるためにクリアしていくという気持ち」と、最終目標への信念を強く持ち、勝利を積み重ねる。

 京之介は「1ラウンドで倒します」と、早くも“瞬殺”を宣言。現在はTMKボクシングジムで、亀田史郎トレーナーの指導を受けているという。「試合中気持ちが折れる部分が多かったが、そういう部分をスパーリングから鍛え直してくれている。気持ち面的に変わってきた」と手応えを姿で示すつもりだ。

 約1週間前に来日したと話すレネ・カリストは「今回いただいたチャンスを本当にうれしく思っている。しっかりと勝利して王者になりたい」と、意気込んだ。

 TMKボクシングジムを創設した和毅もフェザー級IBF王者アンジェロ・レオとのタイトルマッチを調整中だと話した。「正式に決まっていないのでまだ言えない」と詳細は濁したが、「価値のある階級だと思う。年内にあったらもう話しています(笑い)。まあ来年、任せてください」と実現を示唆した。

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