Ａ．Ｂ．Ｃ―Ｚ ４人体制後初のＡＢＣ座 塚田僚一 １年前から打合せを重ね「積み重ねたものを感じ気を引き締めて」

A．B．C－Zの（左から）戸塚祥太、橋本良亮、五関晃一、塚田僚一　

　Ａ．Ｂ．Ｃ―Ｚが主演を務めるミュージカル「ＡＢＣ座２０２４　大金星（ＢＩＧ　ＶＥＮＵＳ）　～時代（とき）を超えて～」（同所、１２月８日まで　その他大阪、愛知で開催）のゲネプロ＆初日記念会見が２５日、東京・文京区のＴＯＫＹＯ　ＤＯＭＥ　ＣＩＴＹ　ＨＡＬＬで行われた。

　昨年の舞台千秋楽をもって、河合郁人がグループを脱退。４人体制になってから、初となるＡＢＣ座は初年度の２０１２年以来１２年ぶりの全国ツアーを開催する。

　ＡＢＣ座初のＳＦミュージカル・エンタテインメントとなった同作について、塚田僚一は「完全オリジナルでゼロから作っていった。４人での初めてということで１年前から打合せを重ねた」と明かし「思い返すと、ＡＢＣ座はいろんな方の支えがあってできているなと。ＡＢＣ座の積み重ねたものを感じながら気を引き締めてやりたい」と笑顔で意気込んだ。

　当初は「どうすればいいのかというのも答えが出なかった」という塚田。「こうやってステージに立ち、皆さんに集まってもらうことができて。ものを作ることの大事さ、気持ちを学びました！　伝わりましたか？」とほほ笑み、声を弾ませた。

　同作は、心に闇を抱えて生きてきたアウトサイダーの、フット役・橋本良亮ら４人を乗せた豪華客船がパリへ向かう途中、大金星（ＢＩＧ　ＶＥＮＵＳ）へ飛ばされ、この星が抱える問題を解決していくストーリー。船長の北街角ススム役の五関晃一は「プライベートで唯一持っているのが、船舶免許で（笑い）。なので、当たり役だなと」とうれしそうに語り「ＴＯＫＹＯ　ＤＯＭＥ　ＣＩＴＹ　ＨＡＬＬでやるというも初めてで、全てに対して新鮮な気持ちで（初日を）迎えられたのはありがたかった」とメンバーらに感謝した。

　戸塚祥太は「皆さんがすごく大変なので。出番的にも一人何役もやって下さったり」と振り返った。物理学者役を務め「すごくクセのある役。ポテトという役名なんですけど、昨日カレーのお弁当にポテトが入っていて、『自分だな～』と思った」と会場の笑いを誘った。

　劇中では、グループの人気楽曲「Ｚａ　ＡＢＣ～５ｓｔａｒｓ～」に加え、嵐「ワイルド・アット・ハート」、ＫｉｎＫｉ　Ｋｉｄｓ「硝子の少年」なども歌唱。橋本良亮は「いろんな先輩、後輩の曲も使わせていただいている」と述べ「敬意をもってお芝居だったり、歌だったりさせていただいている。楽しく見ていただけたらと思います」と呼び掛けた。